2008年02月14日
N校定演
2月9日(土)N校の春季定期公演を見に行ってきました。
N校というのは、学校法人新堀学園のことで、新堀ギターが運営する専門学校です。
国際新堀芸術学院〔藤沢校、東京校〕日本ギター専門学校〔伊豆校〕の3校があり、春季定期公演は、その3校の合同演奏会です。
学生諸君の研究により、毎年新しい何かを見ることができるこのコンサート、ギターファンはもちろんの事、音楽ファン、そしてすべての方達に見て頂き、ギターの可能性を感じて頂きたいコンサートです。
今年のプログラムは25曲。
大きく分けて、前半は独奏重奏、後半は合奏(ギターオーケストラ)という構成です。前半の終わりと後半の初めに合唱が入っています。
独奏はプライムギターの独奏が8曲、ギタロン独奏が1曲でした。
アルトギターやバスギターの独奏が無いのは、すこし寂しいと思いました。
しかし、プライムギターの独奏がこれだけ多いということは、プレイヤーのレベルが高いという事で、確かに美しい演奏を沢山聴かせて頂きました。
私にとっての一番はバッハのBWV1006aプレリュードでした。久々にバッハの香りのするギターを感じました。
バッハ+ギター+名演=至福のひととき でしたね。
重奏では、「おてもやん」が2曲。
一つは新堀ギターの伝統的編曲のアルトギター二重奏で、もう一つはエレキギターバンドとフルートによるアンサンブルでした。
前者は演奏形態として完成されているだけあって、大変楽しく可愛らしい演奏でした。浴衣と下駄で、入場の歩き方からワクワクさせてくれました。
後者はまだ研究段階と思われました。演奏もパフォーマンスもこれからもっと良くなっていくでしょう。
感動的だったのは「涙そうそう」。
ヴォーカル1人、フォークギター、三線、バスギター、ギタロン、パーカッション3人という編成で、大変美しい歌を聴かせて頂きました。
人の声というのは、やはり感動を生みますね。
見せたのは「パリのアメリカ人」
のだめカンタービレでおなじみのガーシュインの作ったこの曲に、ギターアンサンブルとタップダンスで見せてくれました。
伊豆校、藤沢校の女四対決。
女四と言うのは、女性四重奏団の略称です。
アルトギター2人、プライムギター1人、バスギター1人の女性奏者に、男性のギタロン奏者が1人加わった編成で、最も美しいサウンドが生まれる編成です。
両校の演奏とも大変美しく、楽しく聴かせて頂きましたが、私的には伊豆校の演奏の方が良かったように思います。演奏技術は甲乙つけがたいのですが、音楽的感動という面で、伊豆校チームの方がより多かったかなと感じました。
藤沢校チームは全員高等部生(これは凄いことですな。)であるのに対し、伊豆校チームは本科3、4年生(ギタロンのみ本科1年生)ですから、無理も無いと言えば無いのですけれど、専門校でのキャリアがこういう所に現れるのだなと、感じました。
この高等部生たちの数年後が、大変楽しみです。
合奏は、藤沢校第2部、東京校第2部、伊豆校第1部、藤沢校第1部の4曲、プラス恒例3校合同の「日本の旅情」でした。
例年に比べ少ないと思いましたが、3時間を越えるプログラムですから、仕方がないところかも知れません。
良かったのは、伊豆校の「小フーガト短調」。他のオーケストラに比べ人数は少ないのですが、伊豆校伝統のまとまりあるサウンドで、聴かせて頂きました。
(コジューローはやっぱりバッハ好き、だからかなあ・・。)
それと、「日本の旅情」。あれ、こんなに良い曲だったかなあと思うほど、良い演奏でした。これも人の声による感動ですかな。
え〜、コジューローの感想を交えながら書いてきましたが、このへんで終わろうと思います。
学生のみなさん。お疲れ様でした。楽しい演奏会をありがとうございました。
これからも頑張って下さい。期待しています。
2008N校春季定期公演←全プログラムを知りたい方はこちらから
N校というのは、学校法人新堀学園のことで、新堀ギターが運営する専門学校です。
国際新堀芸術学院〔藤沢校、東京校〕日本ギター専門学校〔伊豆校〕の3校があり、春季定期公演は、その3校の合同演奏会です。
学生諸君の研究により、毎年新しい何かを見ることができるこのコンサート、ギターファンはもちろんの事、音楽ファン、そしてすべての方達に見て頂き、ギターの可能性を感じて頂きたいコンサートです。
今年のプログラムは25曲。
大きく分けて、前半は独奏重奏、後半は合奏(ギターオーケストラ)という構成です。前半の終わりと後半の初めに合唱が入っています。
独奏はプライムギターの独奏が8曲、ギタロン独奏が1曲でした。
アルトギターやバスギターの独奏が無いのは、すこし寂しいと思いました。
しかし、プライムギターの独奏がこれだけ多いということは、プレイヤーのレベルが高いという事で、確かに美しい演奏を沢山聴かせて頂きました。
私にとっての一番はバッハのBWV1006aプレリュードでした。久々にバッハの香りのするギターを感じました。
バッハ+ギター+名演=至福のひととき でしたね。
重奏では、「おてもやん」が2曲。
一つは新堀ギターの伝統的編曲のアルトギター二重奏で、もう一つはエレキギターバンドとフルートによるアンサンブルでした。
前者は演奏形態として完成されているだけあって、大変楽しく可愛らしい演奏でした。浴衣と下駄で、入場の歩き方からワクワクさせてくれました。
後者はまだ研究段階と思われました。演奏もパフォーマンスもこれからもっと良くなっていくでしょう。
感動的だったのは「涙そうそう」。
ヴォーカル1人、フォークギター、三線、バスギター、ギタロン、パーカッション3人という編成で、大変美しい歌を聴かせて頂きました。
人の声というのは、やはり感動を生みますね。
見せたのは「パリのアメリカ人」
のだめカンタービレでおなじみのガーシュインの作ったこの曲に、ギターアンサンブルとタップダンスで見せてくれました。
伊豆校、藤沢校の女四対決。
女四と言うのは、女性四重奏団の略称です。
アルトギター2人、プライムギター1人、バスギター1人の女性奏者に、男性のギタロン奏者が1人加わった編成で、最も美しいサウンドが生まれる編成です。
両校の演奏とも大変美しく、楽しく聴かせて頂きましたが、私的には伊豆校の演奏の方が良かったように思います。演奏技術は甲乙つけがたいのですが、音楽的感動という面で、伊豆校チームの方がより多かったかなと感じました。
藤沢校チームは全員高等部生(これは凄いことですな。)であるのに対し、伊豆校チームは本科3、4年生(ギタロンのみ本科1年生)ですから、無理も無いと言えば無いのですけれど、専門校でのキャリアがこういう所に現れるのだなと、感じました。
この高等部生たちの数年後が、大変楽しみです。
合奏は、藤沢校第2部、東京校第2部、伊豆校第1部、藤沢校第1部の4曲、プラス恒例3校合同の「日本の旅情」でした。
例年に比べ少ないと思いましたが、3時間を越えるプログラムですから、仕方がないところかも知れません。
良かったのは、伊豆校の「小フーガト短調」。他のオーケストラに比べ人数は少ないのですが、伊豆校伝統のまとまりあるサウンドで、聴かせて頂きました。
(コジューローはやっぱりバッハ好き、だからかなあ・・。)
それと、「日本の旅情」。あれ、こんなに良い曲だったかなあと思うほど、良い演奏でした。これも人の声による感動ですかな。
え〜、コジューローの感想を交えながら書いてきましたが、このへんで終わろうと思います。
学生のみなさん。お疲れ様でした。楽しい演奏会をありがとうございました。
これからも頑張って下さい。期待しています。
2008N校春季定期公演←全プログラムを知りたい方はこちらから
トラックバックURL
この記事へのコメント
1. Posted by ラスゲアード 2008年02月14日 19:01
バラエティーに富んだ内容の濃い演奏会だったんだなという事が伝わってきました。
私的に聞きたいと思うのはフラメンコです。ギターでなくてはならない他の楽器では出来ないジャンルだと思われるんですが・・・・。
私的に聞きたいと思うのはフラメンコです。ギターでなくてはならない他の楽器では出来ないジャンルだと思われるんですが・・・・。
2. Posted by コジューロー 2008年02月14日 23:26
>ラスゲアードさん
今回はフラメンコ風の演奏はありませんでした。
フラメンコは本来、歌とギターと踊りの3セットによる芸術ですね。一度本物を見てみたいと思います。
・・で、この後、コジューローとフラメンコギターについて延々と書いていったら、コメント欄は400字までと、怒られてしまいました。
続きはプログ記事としてUPしますね。
今回はフラメンコ風の演奏はありませんでした。
フラメンコは本来、歌とギターと踊りの3セットによる芸術ですね。一度本物を見てみたいと思います。
・・で、この後、コジューローとフラメンコギターについて延々と書いていったら、コメント欄は400字までと、怒られてしまいました。
続きはプログ記事としてUPしますね。