2010年01月29日

歌手デビュー(その1)

先日1月24日、新堀ギター音楽院小田原教室のニューイヤーコンサートが催されました。

このコンサートは、毎年1年のはじめに行われる、教室の生徒さん達の発表会です。
ギターの独奏、重奏、合奏はもちろんのこと、弾き語りや、ピアノ演奏、歌など、盛り沢山で新堀ギターらしい楽しいコンサートです。
新堀ギターの本部から、演奏を審査してくださる先生もいらっしゃって、コンサート終了後には、懇親会という和んだふんい気の中で一人一人に個人評とアドバイスをして下さいます。

今年のこのコンサートで、コジューローは歌手デビューしちゃいました。


「つばさ」や「おじぞうず」のボランティア演奏では、演奏しながら皆さんと一緒に歌うこともしているので、ステージで歌うこと自体はいつもしていることです。が、ギターも持たず、ソロで、ステージで歌うのは、過去を思い出そうとしても浮びません。ですから初体験ということになるのでしょう。

事の起こりは昨年11月。
小田原教室でピアノと歌を教えているK先生からメールがきました。

今度のニューイヤーコンサートに、歌で参加しませんか?
曲目は「オペラ座の怪人」のシンク・オブ・ミー
歌の生徒さんのSさんが歌うのですが、少しだけ男性パートがあり、そこをお願いしたい。

およよ??
歌か〜・・! 全く知らない歌だし、たぶん外国語で歌うんだろうなあ〜。
でもまっいいか!

かつてのコジューローなら、断ってしまったか、返事を渋ったのではないかと思います。
しかし、何年か前から考えが変って、この手の申し出は基本的に断らない!と自分の中で決めていました。

この考えになる前は、自信の持てないことには、よほど強く勧められるか、せざるを得ない立場に無い限り手を出しませんでしたし、また、興味のあったこと、あることでも照れから先ずは返事を渋るという性格でした。これをシャイと言うらしいです。

しかし、この性格のために、これまで多くのチャンスを自ら潰してきました。
あの時、あの時、あの時・・。誰かが言っていたと思うのですが、「チャンスの女神には前髪しかない!」ちょっとためらってその前髪をつかみ損なうと、後ろ髪のない女神は捕まえられないのです。そして、振り向いてくれることは、まずありません。

まあ今回の場合、そんな大袈裟なものでもなく比較的気楽に引き受けましたが、気楽にと言えるのは、もしかすると自分が変ってきているのかも知れません。
それでも、自分は良いとして、自分が参加することでかえって迷惑を掛けることになりはしないか、一抹の不安もないわけではありませんでした。まあそれもなくなってしまったら、単なる能天気バカになるでしょうし、そういう人へのあこがれはありますが、コジューローには無理でしょう。

ということで、引き受けた以上迷惑を掛けないよう自分で出来る範囲のことはしておくことにしました。
頂いた音源と楽譜のチェック。
楽譜より3度下げて歌うので、自分が歌うところのみ音程をとるためにギターで弾けるよう転調して楽譜をおこすこと。
インターネットYouTobeで原語と場面のチェック。
姉にお願いして英語の発音チェック(姉はイギリス系企業に勤めているので)。
どこかにあったボイストレーニングの本を引っ張り出してきて読み返し、自宅で発声練習。
など。

あとはK先生のレッスンで、ダメ出ししてもらうとして、
まあソロで歌うと言っても、Sさんの歌の途中で登場して何小節か歌ってすぐに引っ込むというシチュエーションですから、大した事はありません。
でも短いだけに失敗すれば挽回不能ですのでドキドキです。
1ヶ所、どうにも音程の取り辛いところがあって少々苦労もしましたが、なんとか初合せのレッスンまでにはクリアできたようです。

12月24日、初合わせレッスン。
Sさんの歌は澄んだきれいな声で、まるで本物のクリスティーヌ(映画「オペラ座の怪人」でこの歌を歌った女性)のようです。K先生のピアノともよく合っています。
そしてコジューローの出番。一声出して、ワンフレーズあけてさらに歌います。
うわ〜!自分の声が聞こえない〜!
コジューロー声は小さい方ではないと思っていましたが、完全にピアノの音に負けています。自分の声が聞こえ辛いため、音程もちゃんと取れているのか定かでありません。
こんな発声ではダメなのか。そう思いましたが、2回目は1回目よりは歌いやすくなりました。そして3回目、さらに歌いやすくなっています。
どうやらK先生の方でピアノの音量を調整し、歌とのバランスを取ってくれたようです。
とりあえず問題なし。OKが出ました。ホッ!

その後、2回の合わせレッスンと、K先生クラスの勉強会(ニューイヤーコンサートの試演会を兼ねたもの)にも出させて頂き、1月24日の本番を迎えました。


本番、コジューローの出演はサプライズという演出をすることになりました。
よってプログラムにも名前を載せず、本番前のリハーサルにも出ません。
しかしリハーサルを見てシュミレーションをする必要はあります。出演者と思われないために集合時間にわざと遅れ、しかしリハーサルには間に合うように会場入りしました。

この日の会場は、足柄上郡開成町福祉会館です。
会場に着いて思い出しました。この会場もう10年ほど前になるでしょうか。一度新堀ギター小田原教室の発表会で使ったことがあります。
ああ、ここかあ。たしか響きがデッドだった気がするなあ。
今回の自分達の歌は、マイクを使わないことにしているので、ちょっと心配な気が起きました。

客席に入ると丁度リハーサルが始まろうとしています。
前半はピアノの演奏、歌も前半の後ろの方に組まれています。
響きを確認する為に、客席の一番後ろに立って聴くことにしました。

ピアノの音は大変美しく聞こえてきます。会場?いやこれはピアノのせいだろう。この会場のピアノは良いピアノだったんだっけ??
ピアノを弾けないコジューローには印象が残っていませんでした。

立って聴いているとH先生が近寄ってきて、「コジューローさん今日は出演なさるんですか?」と聞かれたので、「う〜ん微妙・・」。相手が先生なので事情を話しても良かったのですが、シャイがそういう返事をさせたようです。
ここでH先生が、最後の合奏2曲にでることを勧めてくれたのでOKしました。基本的に断らないという自分の方針に従ったからです。と言いますか、これでおおっぴらに楽屋に出入りする口実ができました。

歌の生徒さん登場。マイクを使っています。歌のジャンルにもよりますし、まあ当然という感じで普通に聴くことができます。

そして我らがSさん登場。ありゃりゃ??声が聞こえない。
ピアノ伴奏のK先生が立ち上がって「客席の後ろの方の方、聞こえ方バランスどうでしょう?」と言うので、思わず「全然きこえな〜い!」と叫んでしまいました。
即座にマイクが用意され、再び歌い出しました。
聴きやすくなりました。でもあ〜今度は伴奏が小さく感じるな〜!
リハ時間が短いことを聞いていたので、悠長なことはしてられません。客席を駆け下りステージの下まで行って、K先生に「ピアノが小さいです。音量上げて下さい。」と告げ、また客席を駆け上がりました。
ピアノの屋根が大きく開けられ、バランスもよくなったようです。

さあ今度は自分の事です。
再び客席を駆け下り、もうサプライズがばれても仕方が無いと思いながら、ステージに上がりました。ステージ係をして下さっているY先生に、「私もこの曲で一部歌を歌いますので、もう1本マイクを立てて下さい。」と告げ、場所を指示しました。そして、Sさんが歌っている途中で、上手から突如登場するという段取りを説明しました。完全サプライズを演出するつもりでしたが、マイクを使うという事になったからには仕方がありません。でも伝えたのが寡黙なY先生でしたからでしょうか、話が広まることなく、本番ちゃんとサプライズできたようです。

さて、ピアノ関係のリハーサルは終わりステージのピアノが片付けられ、今度はギター関係のリハーサルになります。
ここで、そうだギター合奏の曲、少しでも練習しておかなくちゃと思いが行きました。
曲は「ウィーンはいつもウィーン」と「小さいサンバ」です。「小さいサンバ」はタタキだけなので問題ありませんが、問題は「ウィーンはいつもウィーン」です。
この曲、10年以上前に小田原合奏団で弾いたことがあるのですが、もう完全に忘れています。楽譜はNさん(「つばさ」メンバーで小田原教室のピアノの生徒さんでもあります。)が、合奏団のプライムパートの方に借りて下さったので、とりあえず手に入りました。でも楽器がありません。本番はH先生がどなたからか借りて下さるそうなのですが、ほぼ初見状態一発で弾けるかどうか非常に不安です。とりあえず楽屋に行ってみることにしました。

楽屋の座敷にはリハーサルを終えたピアノと歌の生徒さんたちばかりです。そうか、ギターの生徒さんたちは、これからリハーサルだからステージそであたりでスタンバイしているんだな。そういえばピアノのリハーサルの後、本番までたっぷり時間があるから、お昼は外に食べに行こうと言っていたNさんも、コジューロー同様、ギター合奏に参加することになって、合奏リハーサルがこの後あるので外に出るわけにもいかず、ここに居ます。という事でSさんが用意してきてくれたおにぎりを、ここで一緒に頂くことにしました。
さらにSさんは、本番でコジューローが胸につける一輪の真紅のバラを手渡してくれました。そういえば最後の合わせレッスンの時に、そんな事をおっしゃってました。本当に準備して来てくれるとは・・。折角ですのでありがたく頂戴し、ならばあの時の約束通り、ステージ上でコジューローがSさんにこの花を渡すという演出を、実行することにしました。
そんな事もあって、本番前のプレッシャーが徐々にかかってきていることを感じ、声を出したくなりました。会場入りする車の中で充分声は出してきたのですが、リハーサルで歌ってないので、モヤモヤ感が出てきたのです。と言ってここで歌ってしまえばサプライズが完全にばれてしまいます。そこで、駐車場の車の中で歌ってくることにしました。

駐車場から楽屋へ戻ると、リハーサルを終えたギターの生徒さんたちが何人か戻ってきています。かつてギターアンサンブル「おじぞうず」でコジューローたちと一緒に演奏活動をしていたSさん(歌のSさんではなく、ギターのSさんです。紛らわしくてすみません。)を見つけたので、Sさんに少しの間ギターを借りて合奏曲の練習をすることにしました。
「ウィーンはいつもウィーン」のプライムパート、弾いている内にだいぶ思い出してきたのですが、なかなかスムーズにいきません。原因は楽譜の先読みが出来ないせいで、先読みができない原因は、気持ちに落ち着きがないから・・。そこで、自宅でいつも弾いているポピュラー曲でも弾いて、少し落ち着こうと思い、弾き始めました。すると、かたわらに居たピアノのA先生から、「弾くならアルハンブラを弾いてよ。」と声をかけられ、ならばと弾き始めました。トレモロの曲は近頃弾いてなかったので、上手に弾けるとは思いませんでしたが、この曲なら心を落ち着けるには最適と思ったからです。
弾き終えたとたんに、楽屋に居たみなさんから大きな拍手。
「・・しまった!やっちまった!生徒さんの発表会の楽屋で、なんて事を・・」
恥ずかしいやら照れくさいやらで、益々落ち着かなくなってしまいました。

程なくして合奏リハーサルです。
楽器は小田原教室主任のO先生のプライムギターをお借りすることになりました。
心配だった「ウィーンはいつもウィーン」ですが、練習の甲斐があって、飛び入り参加としては、まあまあの出来。まあこれなら本番も何とかなるだろうと感じました。
「小さいサンバ」は、ギターを叩く易しいリズムセクションパートなので、思った通り問題なしです。

リハーサルを終えたステージ上は、本番前の直しが始まりました。
ギター合奏のために並べられた椅子が片付けられ、再びピアノが中央に運ばれます。
客入れ前。
コジューローが「シンク・オブ・ミー」の出のリハーサルが出来るのは、このタイミングしかありません。
ステージ上手そでに行き、ステージにぱっと出られて、しかも客席から見えない待機位置はどこか。頭の中にK先生のピアノの間奏を鳴らし、どのタイミングでぱっとステージに出るか。どの位置で止まって初めのワンフレーズを歌うか。そこにはマイクがないので、どのくらい声をはりあげるかをイメージ。再びピアノの伴奏を頭の中に鳴らしながら、ブラボー!と叫び拍手をしながらマイクの位置まで歩く。もちろんここではブラボーと拍手はイメージのみ。胸にさしたバラの花をスッと抜いてSさんに渡し、そして歌いだす。
この動作を2度3度練習していたら、ステージ係りのY先生が寄ってきて、「マイクの位置はここで良いですか?」と言うので、バラの花を渡すことを考え、もう一歩Sさん側に近づけてもらうことにしました。するとY先生、その位置にバミリテープをすっと貼って行きました。
うん、これで安心!


さて、新堀ギター小田原教室のニューイヤーコンサートとコジューローの歌手デビュー(笑)、ちょっと記事にしておこうかなと思って書き始めたら、調子に乗ってえらい長い記事になってきました。
この後、いよいよ本番ですが、今回はここまでにしておきます。
あまりお待たせすることなく、続きを書くつもりでおりますので、どうぞご期待下さい。
ではまた。


続き⇒歌手デビュー(その2)


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