2010年08月11日
「つばさ」通信◆「ロイヤルライフ多摩」ビデオ審査結果◆
7月4日、東京都町田市にあります介護付有料老人ホーム「ロイヤルライフ多摩」にてギターアンサンブル「つばさ」のボランティア訪問演奏会が行われました。
⇒「つばさ」ボランティアコンサートinロイヤルライフ多摩
かねてからの約束通り、今回の記事は、そのコンサートのビデオ審査の結果報告です。
また、当日の写真も手に入りましたので、少しですがUPしておきます。
⇒「つばさ」ボランティアコンサートinロイヤルライフ多摩
かねてからの約束通り、今回の記事は、そのコンサートのビデオ審査の結果報告です。
また、当日の写真も手に入りましたので、少しですがUPしておきます。
◆つばさコンサートビデオ審査 2010.7.4 ロイヤルライフ多摩
演奏会のビデオを見て、客観的な眼でその審査をします。
(審査員はつばさメンバーです。従って自己審査でありますが、あくまでもできるだけ客観的にみて審査して頂きます。)
審査は演奏した曲ごと、それと楽器紹介(コンサート内イベント)、MC(司会)、総合(演奏会全体を見て)の各々の項目について、コメントと評価をします。また、その他の項目では、評価点は付けず、気付いたこと感じたこと何でもコメントしてもらいます。
評価点は、以下の基準です。
5:最高に良かった。
4:なかなか良かった。
3:まあ良かった。
2:あまり良くない。
1:全然ダメ。
では、各項目のコメントと評価点を見ていきましょう。
1. 夜来香〔5重奏〕
Nさん :出だしバランス悪い。全体にあわただしい。最後きれい。
評価=3
Oさん :のめり気味で落ち着きがない。もっと深く呼吸が必要。
トレモロは最後までのびていない。あっさりとした感じ。
評価=2
Tさん :表情もあり体の動きもあり良かった。
評価=4
Mさん :全体的に破たん無くまとまっている感じ。「決め」の部分が物足
りない。
評価=3
コジューロー :まとまった演奏。テンポやや速いがオープニングなので良いと
思う。 バスソロややせわしない感じ。ギタロンもっと出ても良い
と思う。 フレーズやトレモロのクレッシェンドがあざやかに決まる
と、もっと良くなると思う。
評価=4
2. 金髪のジェニー〔5重奏〕
Nさん :ハーモニクス、いまいち。ゆったり感がほしい。
評価=2
Oさん :割とまとまっている。ハーモニクスがだいたい合っていた。
各パートのバランスがもう少し工夫必要。
評価=2
Tさん :淡々とした演奏だったみたい。
評価=3
Mさん :これも、良くまとまっている。ハーモニクス音量もう少し欲しい。
Grの16分せわしない。
評価=3
コジューロー :テーマに入っていきなり速くなった感じがする。
ややせわしない感じ。フレーズの入りと終わりをもう少していねい
に演奏すると落ち着きが出ると思う。Nさんアインザッツ体落ちる。
評価=3
3. 草競馬〔5重奏〕
Nさん :テンガロンハット、かぶったのは良かった。
明るさあった。もっとおどけてもよかった。
評価=3
Oさん :もっと楽しそうに演奏した方が良いと思う。ちょっと固い感じ?
フォルテの感じは出ていた。
走り方はもう少し合わせたい。
評価=2
Tさん :ノリノリの中でも、一名(T)うまくのってないのが残念。
評価=3
Mさん :Gr合いの手(41小節、49小節)遅れる×。
出だしの感じ、最後のAccel、効果音など、バラエティーに富んで
楽しい。
評価=3
コジューロー :テンガロンハット〇。3コーラスめのアッチェルあざやかに決め
たいが、かなり危ない。スリルはあった方が良いが、心配はいら
ない。 イントロ、1コーラス、2コーラス、3コーラス、ゴールイン
の性格をもっと良く出したい。
評価=3
4. 楽器紹介〔Aソロ、Bソロ、Grソロ〕
Nさん :可もなく不可もなく。演奏者に余裕が見られる。
評価=4
Oさん :皆さん大分なれてきたようです。あとはパフォーマンス?
評価=4
Tさん :なごやかな楽器紹介で良かった。
評価=4
Mさん :Gr紹介、短くて物足りない。
楽器のインパクトとウラハラにあっさりし過ぎ。次回もう少し長く弾
きたい。
評価=3
コジューロー :Aソロ〇、Bソロ〇、Grソロ〇
これまで何度も行っているので、とりたてて見るべき事も無いが、
これ以上にするにはどうしたら良いかというのも思いつかない。
評価=4
5. テネシーワルツ〔P独奏〕
Nさん :集中力に欠けたかな。 間違えはさほど気にならなかったが、
その後の演奏がぎこちない。
評価=3
Oさん :ミスが無ければ良かったと思う。
評価=3
Tさん :テンガロンハットをかぶってのパフォーマンスも良かった。
評価=4
Mさん :落ち着いた雰囲気○。途中違和感。惜しい。
評価=3
コジューロー :テンポやや速い。普通に聞くことが出来る演奏でまあまあか
な。 ミスXX。ミス撲滅対策を講ずる必要がある。
評価=3
6. ミスターロンリー〔P+P+Grの3重奏〕
Nさん :もっとロマンチックに弾けるとよい。
P2本のバランス良い。ギタロン音量小さい(PAの影響?)
評価=3
Oさん :メロディーはもっとやわらかい音がほしい。
ビブラートももっと、テヌートなど気持ちを込めて。
曲想がもう少しあっても良いと思う。
評価=4
Tさん :大人の雰囲気でとても良かった。
評価=5
Mさん :これも落ち着いて聴ける〇。
評価=4
コジューロー :美しい音。ギターらしい演奏で〇。
中間部1stちょっと音硬い。
評価=4
7. 鎌倉〔5重奏+歌〕
Nさん :歌いながら演奏する練習がもっと必要。
お客さんともっと一体感ができるように。
評価=3
Oさん :テンポは安定してると思う。
客席をもう少し意識して演奏できると良いと思う。
評価=3
Tさん :お客さんも一緒に歌ってくれて良かった。
評価=4
Mさん :歌の抑揚が若干物足りない。
曲のアレンジ良し(特にオープニング、後半)。
オープニングで昔の戦場の悲壮感を漂わし、
後半で高揚感を出していてGOOD。※演奏評、とは違いますが。
評価=3
コジューロー :イントロいまいち。
顔を上げたい。
評価=3
8. 浜辺の歌〔5重奏+歌〕
Nさん :歌いながら演奏する練習がもっと必要。
お客さんともっと一体感ができるように。
評価=3
Oさん :動きを合わせた方が良いと思う。
伴奏がもう少し曲想つけられると良いと思う。
評価=2
Tさん :こちらの曲の方が、皆さんの声が多かった。
評価=4
Mさん :出だしPrim苦しそう?
クライマックス部分など、演奏側とお客様のテンポズレる。
ここは臨機応変に対応できると良くなると思う。
評価=3
コジューロー :イントロいまいちそろわない。
顔を上げたい。体の動きをあわせたい。
評価=3
9. ラ・ノビア〔5重奏〕
Nさん :アルトメロディー弱い。アルトビレX
ドラマもっとほしい。
評価=2
Oさん :メロディーとトレモロは、もう少しソフトな音で厚みがほしい。
(人数不足)
評価=2
Tさん :プライムのアルペジオ、2拍目第1音がきたなくダメだった。
評価=3
Mさん :メロディービレ音、音詰まりX。トレモロ音〇。
評価=3
コジューロー :どうにかまとめられた演奏といった感じ。
ドラマチックな曲であり編曲であるので課題は多い。イントロは聴
衆の引き込みが足りない。アルトメロディーは3連符の処理と歌
わせ方。バスメロディーは楽器の響かせ方などなど。
評価=3
10. 故郷を離るる歌〔5重奏〕
Nさん :いちばん余裕があり、演奏者の表情も良い。
評価=4
Oさん :もう少し見た目にも、元気の良い感じが出せると良いと思う。
バランスの変化、<(クレッシェンド)などの曲想ももう少しだと思
う。
評価=3
Tさん :明るく演奏できたように思った。
評価=3
Mさん :メロディービレ音が気になる。
これも全体的にまとまってて〇。
評価=3
コジューロー :いいテンポ。エンディングらしい演奏で〇。
メロディーのアウフタクトをもう気持ちはっきりさせたい。
リピートの2回目がやや沈む。気分のノリだけでなく構成も理解す
ること。
評価=4
11. バラが咲いた〔5重奏+歌〕
Nさん :伴奏よく聞こえた。
評価=4
Oさん :動きを合わせるだけで大分イメージが良くなる。
声も大きく、拍手も入り、全体のムードが良かった。
評価=4
Tさん :お客さんの声も一段と多くなり、一体感があってよかった。
評価=5
Mさん :全員のスウィング合ってて楽しく歌っている感じ〇。
評価=3
コジューロー :イントロ〇(この曲はうまくいった)
動きそろっていて〇。お客さんとの一体感〇。
ここまで出来てきたら、楽譜を見ずにお客さんの方をずっと見て
演奏できたら最高でしょう。
評価=4
12. MC
Nさん :おちついている。ことば聞きやすい。
評価=4
Oさん :聞き取りやすく、とても良かったと思う。
評価=4
Tさん :いつもながら素晴らしい。お客さんも楽しく喜んでいた。
評価=5
Mさん :全曲出演とMC、お疲れ様です。
落ち着いて聴ける〇。
評価=4
コジューロー :基本的話し方は、やや速いが、親しみがあり、手慣れた感じも
あり、安心感を与える。段取りに戸惑いがあり、シュミレーション
が不足か。 マイクスイッチ入れミスX。
評価=4
13. その他(気づいた事、何でも)
Nさん :PAの調整不足か、パートのバランスが悪い。
Oさん :-----なし-----
Tさん :私自身のことですが、譜面から目を上げること。
右手が右へずれる。
Mさん :Sp音量、「スピーカーから音が出ている」感じをなるたけ出さず
に、かつ十分聞こえる範囲で調整してあり〇。
こういった演奏会の場合、この位が丁度良さそう。
コジューロー :アンコール曲も終わってはけた後、もう一度ステージに出てき
ても良かったと思う。(今回の出来なら、その方が良かったと思う)
PA自然な音で〇。ギタロンがやや出ていなかったかも‥。
14. 総合
(このステージ全体としての評価 必ずしも演奏評価の平均値ではない)
Nさん :新プログラムになり第1回目ということで、演奏かたい。
これから煮詰めていきましょう。
評価=3
Oさん :急いで仕上げたこともあって、余裕の無さを感じた。
もっとアイコンタクトをとって、楽しそうなムードを出したい。
評価=2
Tさん :笑顔あり動きあり。アンコールではお客さんと一体となって、大変
良かったと思う。
評価=4
Mさん :今回の評価は、もしかしたら多少甘目になったかも知れませ
ん。大部分の曲が3(まあ良かった)、となりました。(あるいは、ゲ
ネプロまでのガシガシのおかげで良い演奏になった?)
どの曲も、良くまとまった感じに思いました。ただし、曲の変化な
ど、「聴衆が前のめりになって聞く」といった演奏では無い。
(今回はティータイムでの演奏なので、むしろその位が丁度良い
かも、ですが)
●ステージ準備について:
各自の役割分担を再度確認の上、手際よく進める必要有り。
→例えばステージ準備手順など文書化できるものは文書化して
しまい、それを元に進める方法もありそう。ステージ係としての、
今後の課題です。
●曲と出演者について
今後は、Iさん(コジューロー)抜きの曲を増やす方向で。
(全曲出てMCまで... 過重労働させすぎましたごめんなさい)
評価=3
コジューロー :「つばさ」始まって以来、最も良い演奏会だったと思う。演奏は
ともかく、ようやく雰囲気作りが出来たようだ。衣装を忘れてあせ
ったOさん、ひじを故障しているTさん(後でわかった事だが)、
色々なことでテンパっているコジューローと、条件は良くなかった
はずだし、今年1回目の演奏会で練習も足りていなかったにもか
かわらず、この出来はなぜだろうか。良い意味での開き直りがあ
ったのか。細かい演奏上の難点は多々あるが、それより雰囲気
作りが大切であることが確認できたと思う。
この上で演奏精度を上げていけば、本当に良い演奏が出来るよ
うになるであろう。いつもはあまり見たくない「つばさ」のビデオだ
が、今回は何度でも見れる。
評価=4
-----
各審査員(つばさメンバー)のコメントと評価は以上です。
では次に評価点を集計し、この演奏会の出来栄えを検証します。
↑(クリックすると大きく見れます)
★ 総合平均評価≒3.32
今年最初のボランティアコンサートでこの点数は、かなりの出来です。昨年、常に最低評価を付けてきたコジューローの平均評価も目標値の3.5を超えました。(少々甘すぎるのかも知れませんが‥)平均評価が3に満たなかったのはOさんのみですが、こういう厳しい評価もあって当然ですし、そういう見方をする人がいて良かったと思います。
評価が良かった原因は、コンサートの雰囲気作りが向上していた点でしょう。つばさメンバーの一人一人に、お客様へのサービス、音楽をプレゼントするという姿勢がみえ、表情や態度にそれが表れていました。客席側から客観的に見ることの出来るビデオ審査ならではの評価だと思います。漸く私達が音楽を提供する側にいるという自覚が出てきたということでしょう。昨年一年間、ボランティアコンサートを数多く手がけてきた成果の現われであると、コジューローは思います。
悪い評価の原因は、演奏力ですね。夜来香を見てみますと2〜4まで幅広く評価点がついています。浜辺の歌もそうですね。どちらもOさんの評価点が2で、これを見るとOさんは純粋に演奏のみを評価したとわかります。総合を見てもOさんのみが2をつけていますから、なるほどとうなずけますね。要するに、仕上がっていないヘタクソな演奏が多いと言っているわけで、それ自体間違いではないでしょう。しかし、同じ項目に4をつけている人もいるのですから、雰囲気作りがどれほど大きな効果をもたらすものなのかも、理解できると思います。
では次に曲別に見てみましょう。平均評価が3に満たない曲は、金髪のジェニー、草競馬、ラ・ノビアの3曲で、いずれも純粋なギターアンサンブルによる演奏曲です。言い換えればごまかしが効かないということで、改善するには演奏力をあげるしかありません。ただ、草競馬とラ・ノビアについては今年の新曲ですので絶対的練習量が足りていないということもあるので、練習を重ねていくことで向上していく見込みがありますが、金髪のジェニーについてはどうでしょうか。金髪のジェニーは過去「つばさ」のレパートリー曲としてさんざん練習してきた曲です。他の新曲と同様に時間をかけて練習しないと仕上がらないようでは困ります。大方の問題点は既に各自わかっていると思いますので、それをクリアするべく個人の努力が求められると思います。特殊奏法ではありますが、ハーモニクスが得意です、と言えるくらいになりたいですね。暗譜も必要と思いますよ。
歌入りの曲については、お客様に一緒に歌って頂けるので良い雰囲気が作りやすく、よほどひどくない限り、まあ良かった3くらいの評価は取れるでしょう。しかしもしお客様の歌声がなかったら、と考えると恐ろしくなるくらい低いレベルに感じます。今回アンコールの「バラが咲いた」が大変高い評価を得ることが出来ましたが、これとてお客様に助けられてのことです。弾きながら歌うという技術は、かなり難しいことではありますが、「つばさ」はこれも得意、と言えるようになれたらとコジューローは思います。
「テネシーワルツ」「ミスターロンリー」については、ここで言う事はありません。全員演奏以外の曲は、つばさ内部オーディションによる選考ですが、もっと沢山の曲をエントリーして頂き、出場権を競うことで切磋琢磨できたらよいなと考えます。
MCについては全員に高い評価を頂き、ありがとうございます。コジューロー自身少しは慣れてきているのかなあと思うのですが、まだまだ足りない部分を多く感じています。アドリブとユーモア性がもっと増せば、お客様にももっと楽しんで頂けるでしょうし、司会をすることもきっと楽しくなると思っています。また今後、コジューローだけでなく他のメンバーにも司会の機会を差し上げたいとも思っています。無理強いはしませんが、希望者を募ります。
という事で、ロイヤルライフ多摩ボランティアコンサートのビデオ審査結果、及びコジューローによるその検証を終えます。
ギターアンサンブル「つばさ」では、この審査結果及び審査コメントをもとに、既に、より演奏精度を上げるべく練習を始めています。次回「つばさ」のボランティアコンサートは11月7日、同じロイヤルライフ多摩文化祭が決まっています。しかしおそらく、その前にもいくつかボランティアコンサートを行うことになると思いますので、決まりましたらまたお知らせしますね。
では、これにて。
関連記事⇒ギターアンサンブル「つばさ」