2011年05月25日

ギターアンサンブル「つばさ」133

5月24日(火) 練習

毎週火曜日は「つばさ」練習日。
ということで、昨日のギターアンサンブル「つばさ」です。

仕事の都合でMさんが1時間遅刻、そしてNさんは休みです。Nさんはこれで3周連続でお休み、1stアルトがいないという事は、ほとんどの場合で主旋律を欠くことになり、アンサンブルの練習としては非常につらい状況です。先ず曲の流れがつかみ辛く、またバランスを見ることもできません。まあ普段できない伴奏パート練習と思って練習すれば、それなりの練習はできるのですが、さすがに3週続くとやっぱり苦しい。バランスを見ずに固めてしまう事は出来ませんからねえ。


ですが、そんな心配は無用とばかりに、昨日はほとんど練習になりませんでした。

いつもの様に基礎練習から、まずアルペジオの前段階としての和音練習で2小節も終わらぬところでストップをかけました。
「Oさんその爪のひどい音、なんとかして下さい!」
思わず言ってしまいました。
見ると親指の爪が異様に長く伸びています。そこまで伸ばすからには、きっと理由があるのだろうと思って聞くと、ごもごもと何やら言っているのですが聞き取れません。もし単に放置して伸びてしまっているとすれば、‥いやそれはあり得ない、そんなにガチガチ爪が引っ掛かる音を立てていて、仮にもギター弾きが、そこまで放置できるはずがありません。だから絶対に、そうする、そうなる、あるいはそうなってしまった理由があるはずとコジューローは疑わず、もう一度聞きましたが、Oさんはっきりものを申しません。練習前の自己チェックシートの爪の欄を見ますと、Oさんは△をつけています。そんな音を出していながら×でないからには、その爪で弾かねばならない理由があるはずで、もうう一度聞くと‥、
‥‥‥‥‥。
応えはなく、紙やすりで何度か磨いてはガチガチとひどい音をたてています。
こりゃだめだ!
コジューローはついに怒り出してしまいました。
そんな爪で練習に臨むなんて、信じられないよ!
ギターを弾く資格はないね!
Oさん今日ここにきて練習が始まるまで何をしていたんだね。
少なくとも15分あれば、とりあえず練習になるくらいには磨けるでしょ。
そんな爪じゃ基礎練習もへちまもあったもんじゃない。
演奏力がなくて弾けないのは仕方がない。演奏力をつけるために練習するんだから、それはそれでいいんだ。でも爪の手入れは、それ以前の問題だよ。
今年のつばさの目標に、基礎練習を習慣化しようというのと、練習前の準備をきちんとしようというのを掲げたが、全く無視しているね。

一人が爪の手入れを怠ったことで、全員の練習時間が大きく奪われてしまいました。
今爪を切り落とすことができないならば、せめて引っ掛かるところを削り落としてと言ったら、荒いやすりがないからなかなか落とせないと言います。仕方がないのでコジューローの荒やすり(紙やすり360番)を一枚進呈し、ついでにOさんの爪をみて、削る部分を指示し磨き方も伝授しました。
紙やすりを渡してから磨きあがりまで7分くらいのもんです。もっともP指だけなので全部の指をやれば30分近くかかる計算になります。

実は爪はきちんと磨こうとすれば30分から1時間はかかります。でも日頃の手入れがされていればそんなにはかからず、もっと短時間で仕上げることができるでしょう。コジューローは練習に来る電車の中で磨いてきます。のんびり磨いて15分くらいで仕上げます。

ようやく練習再開です。
Oさんの爪磨きに7分、でもその前のお説教でかなりの時間を使いました。
そこへ1時間遅刻すると連絡のあったMさん登場です。
これから基礎練習のアルペジオと聞いてMさんびっくりしていました。

そして基礎練習でも、色々ありまして、どうにも基礎練習をする意味が解っていないんじゃないかと思えてきて、またお説教です。

理解の3段階というのがありまして、習得の3段階とも言えるものです。
1.知識としって知っている段階
2.意識して出来る段階
3.無意識で出来る段階
知らなければ出来るようにはなりません。
意識的に出来る段階を経なければ、無意識で出来るようにはなりません。
身に着くとは、無意識でも出来る段階を言います。
物事によって1.の段階で済むもの、2.の段階で良いもの、3.の段階まで来なければ出来ないものがあります。ギター演奏は、特にステージを踏むには、3.の段階が不可欠なのです。
しかるに、2.の段階はおろか、1.の段階まで怪しいときては、たとえ2部であってもギター専門校を出てギター専門家の免許状を持っていることが疑われてしまいます。

ギターを構えるフォーム一つとっても、当然3.の段階、無意識で出来ていなければなりません。もちろんフォームには個人差(個性)も当然認められるべきものであり、無意識で出来ているフォームはそういうフォームかも知れません。でも認められるのはあくまでも、無意識で出来ているフォームであって、同じ無意識でも基本を無視した勝手気ままに構えたフォームではありません。それは出来ているフォーム(個性的フォーム)ではありません。そんなものは個性でもなんでもなく、ただ単にフォームが出来ていないというだけであります。

先ず1.の段階、正しい基本フォームの形とその理由を知っていること。次に2.の段階、自分でそのフォーム通りに構えることが出来ること。そして3.の段階、そのフォームが身について、ギターを構えた時に無意識でも自然にそのフォームになっていること。そのフォームが正しいことの証は、人にきちんと解説できたり、人にそのフォームを教えることが出来たりすることでなされます。
その上で、自分にとってさらに良い(自分個人にとって演奏上の都合の良い)フォームを作っていくことで、個性的なフォームとなるのです。最近よく見るネックを立てた構え方などもその一つです。確かにあのフォームならハイポジジョンは弾きやすくなりますが、ギター演奏全般を考えれば決して標準的な良いフォームとは言えません。プレイヤー一人一人に得て不得手がありますから、それをカバーした個性的フォームの一つだと思います。

やや話が脱線しました。
以前にも話しましたが、つばさメンバーも高齢化が進み、フォームも楽な方へと崩れがちです。体が楽をすると楽な演奏はできなくなります。足台の位置が3cm外側へズレただけでも弾けなくなることだってあるんですよ。
ここいらで、新現代ギター教本を頭から読み直してみるのも良いかと思いますね。

さて、基礎練習で(説教で)かなりの時間を使い果たし、曲練習は「エンターティナー」を少しだけで終わりました。
その少しの中にも考えねばならないことが山ほどありました。
今回の記事もかなり長くなりましたので、ここでそれを一つ一つ上げることはしませんが、一つだけ書いておきます。
テンポを決めた曲は、とにかくそのテンポで弾いてみること。そうすれば、自分が練習しなくちゃならない事が見えてきます。

では、今回はこれにて。


関連記事⇒ギターアンサンブル「つばさ」



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