2011年08月18日

スペイン演奏旅行2011 【後編】

 去る7月23日(土)〜7月31日(日)岡山新堀ギターオーケストラのスペイン演奏ツアーに参加してきました。
 前回の記事は、その前編としてバルセローナ滞在中のこと、7月25日(月)までのことについて書きました。今回はその続きであり、後編として、7月26日(火)以降、帰国までをお届けします。

前回掲載したツアーマップをもう一度載せておきます。
また、前回記事(前編)はこちら⇒スペイン演奏旅行2011【前編】

スペイン地図01










では、後編をどうぞ。


7月26日(火)
 移動日です。3泊したバルセローナをあとにし、バスでスペインの北側の海岸、大西洋に面したスアンセスという町に移動します。地中海側から大西洋側へとかなりの距離を移動しますので、出来るだけ朝早く立ちたい‥どうやらバルセローナの混雑を避けるのが目的だったようですが‥。早朝(6時半だったかな?)バスに荷物の積み込みを行なってから、ホテルの朝食をとり、即出発したように思います。
 高速道路を北西方面へひた走ります。この日の観光の目玉は、スアンセスへ向かう途中にあるワインの産地リオハ地方で、ワイナリーに立ち寄って見学とワインの試飲をしながら昼食をとることです。途中、サラゴサ付近で1回トイレ休憩がありました。バスはトイレ付のバスなので、現地の人は、なぜ日本人はわざわざトイレ休憩をとるのかと不思議に思うそうです。コジューロー的にはトイレに関係なく休憩は必要と思うのですが、いかがでしょうか。
 かなりの距離を走って、(時刻はお昼をだいぶ回っていたと思いますが、ちょと定かではありません)ようやくリオハ地方へと入りました。一面のブドウ畑です。前回のスペインツアーでは南部に行きましたので、オリーブ畑だらけでしたが、今回はオリーブ畑を見ることはほとんど(全くかな?)ありませんでした。オリーブかなと思ったらブドウでした。余談ですが風車畑?は沢山見ました。スペインの台地は山らしい山が見当たらず、見渡す限りなだらかな丘が続いています。そして丘の上には白い風車の林があちらこちらで見られます。高い樹木もほとんどないので、風当たりも良いのでしょう。スペインの風力発電の割合は、今年3月のデータで21%。ちなみに太陽光パネルも沢山見ましたが、こちらは2.6%です。スペインのこういう地形と気候だからこそ出来ることで、日本ではとても無理でしょう。3.11の震災後、脱原発が叫ばれていますが、現実問題としてそれが可能なことなのかどうか、良く良く考えてみる必要があるとコジューローは感じています。
 話が脱線しました。これも記事が長くなる原因の一つですな。もう一度ダイジェスト、ダイジェストと唱えて先に進めましょう。
12リオハ ボデーガ・エレダッド・ウガルテというリオハ・ワイナリーに到着しました。ちなみにボデーガとはスペイン語でワイナリーのことです。工場見学という事でしたが主に貯蔵庫の見学で、工場の機
                     械はボトリングマシンの一部を見た程
13リオハ・ワイナリー度でした。でもものすごく広い(深い?)貯蔵庫で、解説のお姉さんが一つ一つ丁寧に説明してくれました。(でも現地語なのでチンプンカンプン、Tさんが要所のみ日本語に訳して話してくれましたので、それで何となく解った気がしています。)見学の後は待ちに待った試飲コーナーです。白ワインが1本、そして2種類の赤ワインが数本づつ。先ほどのお姉さんが、正しいワインの飲み方を教授してくれました。おつまみの軽食も運ばれてきて、それからはもう立食パーティといいますか、宴会に近い状態になりまして、お開きとなりました。
 ワイナリーをあとにして、バスはスアンセスへと高速道路を走ります。と、パァーンと後ろの方で異な音がしました。あれ?パンクかな?でもバスは特にガタガタするでもなく走り続けます。しばらく行ってパーキングエリアのような本道をはずれた木陰にバスは停まりました。故障です。どうやらターボの配管が破れたか外れたかしたようです。運転手のMさんが修理にかかりますが簡単にはいかない模様。結局ビルバオから応援を呼ぶことになりました。ビルバオは大西洋に面した大きな町ですが、もうそう遠くないところまで来ているようです。ここで森林浴をしながら臨時休憩となりました。この後の予定は、ホテルに着いてからのリハーサルと、その後の夕食はレストランでの豪華フルコースディナーです。リハーサルの時間が削られるのは必至ですが、せめて昨日曲想を変えたクラベリートスだけでも練習したい‥けど。手を真っ黒にして汗だくで修理作業をしていたMさんも、すまなそうな顔をしています。背の高いイケメンのMさん、働き者のいい男です。
 ようやく応援が来て修理も完了しました。スアンセスへ再出発です。3年前にも通ったビルバオの町を通り抜け、美しい海岸の町スアンセスに到着です。荷物をバスから降ろし、部屋へと運びます。やはりリハーサルの時間は全く無くなっていました。またバスに乗って、レストラン・ラ・ダルセナへ。豪華フルコースディナー。美味かった〜!

7月27日(水)
 いよいよこの日から3日連ちゃんのコンサートへ突入します。昨日リハーサルが出来なかったことがちょっと気がかりですが、まあ初日は3年前にもやったコミーリャスの教会ですから、ゲネプロで1回通しくらいは出来るだろうから‥と、高をくくっていました。‥ところが‥と、それは後程。
 ホテルの朝食。う〜んバルセローナよりちょっと落ちるか‥、普段朝食を食べないコジューローのくせに、いい気なもんです。
14サンティリャーナ・デル・マールにて 午前中、サンティリャーナ・デル・マールという町に散策に出かけます。スアンセスからバスでコミーリャスへ行く途中にある町で、まるで中世にタイムスリップしたような古い美しい街です。石造りの家の小さなお店が並んでいます。今回の旅費の一部を出してくれた姉へ
15サンティリャーナ・デル・マールにてのお土産に、ちょっと洒落た皮の小物入れを買いました。
 スアンセスに戻って、昼食は自由にとのことでした。コミーリャスへは16:30出発の予定で、それまで自由行動とのこと。一休みもしたいし、練習もしたい。でも夕食まではかなり時間があるので、簡単にでも昼食をとっておこうと、例によってNさんと示し合せホテルを出ようとしました。ロビーで添乗員Fさんを中心に何人かがパエリアを食べに行く相談をしています。席の予約をするので、ちょうど人数の確認をしていたところでした。パエリアかぁ、もう食べたしなぁとは思いましたが、これなら簡単に済ませそうなので、Nさんとコジューローもそれに加えてもらいました。ホテルから海岸通りのお店まで、少々歩きましたが着きました。ところが着いてみると当初の人数よりかなり増えているようです。お店では席を準備するので少々お待ちを、と言われてしまいました。簡単に済ませるつもりだったのに‥コジューローは面倒臭くなって一声かけ、Nさんと共にそのグループから抜けました。‥またかい!本当始めの計画をなし崩しにしてしまう人たちだな‥(やや怒)。コジューローの中に既にコンサート当日の緊張感と言いますか、胃のあたりがモヤモヤしていて、心の許容範囲が狭くなっているのを感じていました。
 Nさんと二人でホテルの近くのバルにでも行こうと、来た道を引き返します。ところが曲がり角を一つ間違え、ホテルとは違う方向へ歩いていました。坂を上り始めて、これは道が違うなと気づいたのですが、ここまで来たらもう少し登って見晴らしの良いところまで行って見ようとさらに歩きました。丘の中腹あたりでしょうか、見晴らしが良いところがあったので、そこから下を見てみると、すぐ下にオートキャンプ場があり、その向こうに私たちのホテルが見えました。あ〜あそこの角を曲がり間違えたんだ。という事で、来た道をまた引き返して坂を下りて行きました。ホテルの近くでTさん一家を発見。丁度いいという事で、Nさんがどこか近くでお昼が食べられるところをTさんに聞いてくると、近寄っていきました。そして、Tさんたちも食べたという、ホテルのすぐ近くの小さなイタリアンレストランに行き、コジューローたちも無事お昼にありつけました。でも、ここで食べたサラダとラザニアが非常に美味しく、もしかするとこの旅行中に食べたものの中で一番美味しかったかも知れません。
 まずい、また長くなってきた。ダイジェスト、ダイジェスト。
 16:30コミーリャスへ向け出発。バスで1時間弱くらいだったでしょうか。会場の教会の前までバスで行くことはできないので、町はずれから楽器と荷物を持って街の中を教会まで歩きます。コミーリャスでの演奏は今回で3回目、多分私たちを知っているのでしょう街の人たちが笑顔を向けてくれます。教会に着きました。でも、どこからも教会に入ることができません。主催者のチェリストSさんがまだ到着していないとのこと。前回(3年前)は準備万端だったような気がするのですが、コジューローの中にまた何となく不安がよぎりました。
 しばらくしてSさん到着。ようやく教会の中に入れました。早速リハーサルの準備にかかります。しかし前回とはステージの位置が少し違うようです。前回は祭壇上にステージを作ったと思うのですが、今回は祭壇の前、お客さんと同一のフロアにステージを作ります。長椅子の移動などもあり、セッティングに予想外に手間取ったように感じました。(それとも想定内だったのでしょうか?)ようやくリハーサル開始です。座席の確認をしながらゲネプロを兼ねたリハーサルとでも言いましょうか。しかもこの日この時、チェリストのSさんとの初合わせもあり、どうしてもそこに時間を割かざるを得ません。ということで、全曲の通し練習は結局できませんでした。やや不安を抱えたまま、本番を迎えることになりますが、でもこうなったらこれでやるっきゃありません。コジューローは心の中で覚悟を決めました。
 一旦教会を出て、夕食をとります。少し離れたところのレストランのガーデンテーブルでボカディージョ(スペイン風サンドイッチ)を食べました。パンにはさむ中身を何にするか、これは日本に居た時点で早々と一人一人注文がとられていました。軽食とは言ってもかなりのボリュームで、お腹一杯になりました。
 教会へ戻っていよいよ本番です。お客さんの入りもまあまあでしょうか。現地スタッフの皆さんに感謝です。
 それでは、開演します。‥と、コンサートの内容をここで細かくは申せませんのが(例によってコジューローは本番のことをあまり覚えていません)、プログラムのみご紹介します。

  ◆◆◆ プログラム ◆◆◆

    ≪岡山新堀ギターアンサンブル≫
1.ヴァイオリン協奏曲第2番ホ長調騎攵・・・J.S.バッハ
    アルトチェンバロギターソロ 中谷貞夫 石黒和夫
2.バスーン協奏曲供Ν軍攵・・・ヴィヴァルディ
    バスギターソロ 中谷匡志

    ≪チェンバロギター二重奏≫
3.グリーンスリーブス変奏曲・・・イギリス民謡
    A.チェンバロギター 中谷貞夫 P.チェンバロギター 中谷匡志

    ≪岡山新堀ギターアンサンブル&チェロ≫
      チェリスト/セルゲイ・メスロピアン
4.ノクターン・・・チャイコフスキー
5.リベール・タンゴ・・・ピアソラ

    ≪岡山新堀ギターオーケストラ≫
     指揮/中谷貞夫
6.さくら変奏曲・・・宮城道夫
   ソリストアルト1 中谷匡志 佐賀俊介 秋山紗詠子
       アルト2 鈴木章太 小原身知子
7.ハウルの動く城より「世界の約束」〜人生のメリーゴーランド
                          ・・・木村弓、久石譲
8.アランフェス協奏曲(恭攵蓮・・・ロドリーゴ
     ソリスト/高木真介
9.おまえのカーネーションをおくれよ(CLAVELITOS)
                          ・・・スペイン学生歌
   (アンコール) 
トリッチトラッチポルカ・・・シュトラウス
ギター独奏とギターオーケストラの為の「アルハンブラの思い出」
     ソリスト/高木真介             ・・・タレガ

 クラベリートス(おまえのカーネーションをおくれよ)の曲想変更が上手に出来たかどうかは?です。またお客さんが歌いだすこともありませんでした。でも終わった瞬間に大きな拍手が‥、立ち上がって拍手している方も見えます。そしてアンコールのアルハンブラが終わると、今度はほとんどのお客さんが立ち上がって拍手を下さいました。なんと温かいお客様たちでしょう。コジューローのこころもス〜とほぐれていきました。
 終演。撤収。夜も更けて楽器を抱えた重い体を引きずりバスへ乗ります。流石に皆疲れているのでしょう。スアンセスのホテルまで1時間くらいの間ですが、誰も一言の声も聞くことはありませんでした。明日はまた移動です。ホテルに帰ってから寝る前に荷造り‥、う〜んあと2公演か〜。

7月28日(木)
 今日はスアンセスをあとにし、シグエンサへと向かいます。コミーリャスの演奏会で共演したチェロリストのSさんも今回、この後のシグエンサ、ブイトラゴの2公演でも共演して下さることになり、私たちのバスで一緒に移動することになりました。
 ホテルで朝食をとり、バスに乗り込みます。ん、何か異様な匂い。実はコジューローは嗅覚が異常に敏感なのです。時間がたつにつれ、完全にトイレの臭気であることが分かりました。トイレ付のバスは便利なのかも知れませんが、これはいただけません。ちなみにコジューローはバスのトイレを使っていません。でも座席はトイレの近くです。他の人たちはこの臭い平気なのでしょうか。Oさんに頂いたマスクとベンチレーターから出るフレッシュエアーで何とかしのいでいましたが、ついに頭痛がしてきました。と、ようやく昼食タイムでドライブインに入りました。外に出れる(喜)!
 昼食はドライブインの中のレストランで、田舎風サラダ、メルルーサのフライ、デザートアイスクリームなどのコース料理でした。テーブルワインも付いていましたが、これを飲んだような飲まなかったような‥、この日もコンサートがありますので多分飲まなかったと思うのですが‥。外の自動販売機でアクエリアスを買って飲んだのは覚えています。
 さあまた、乗りたくないバスに乗らねばなりません。ところがバスが見当たりません。と、少し離れた広い駐車場の方に移動しているのを見つけ、そちらへと皆で歩いていきました。実はトイレの臭気のことをOさんが告げてくれたようで、運転手のMさんが掃除をしてくれていたとのことでした。バスのトイレは、その日の運転手が最後に掃除をすることになっているらしいのですが、昨日の運転手がそれを怠ったようです。昨日はMさんではなく、他の運転手が運転していました。バスに乗り込むともう臭いはなく、すっきりしていました。Mさんに感謝、感謝です。この後も出来ればトイレは使わないでほしいなと願うコジューローでしたが、そうもいかないようで‥う〜ん。
 この日の宿泊地、シグエンサのパラドールに着きました。しおりを見ますと16:00シグエンサ着となっていますので、時刻はそのころでしょう。兎に
16シグエンサ城(パラドール)角、日照時間が長いので時間の感覚が分からなくなっています。日照時間が長いという事は活動時間も長いという事で、このツアーがきついと感じるのはその為なのかも知れません。
 シグエンサとパラドールについては、しおりに書かれたTさん(高木真介さん)の文が大変解りやすく的確で名文ですので、ここでそれをそのまま引用させて頂きます。以下Tさんの文です。

 シグエンサも中世の面影を残す古い街です。小高い丘の上にパラドールがあり、そこが我々のこの晩の宿泊地であり、コンサートの会場でもあります。パラドールというのは、スペイン公営のホテル・チェーンで、観光やリゾート目的のホテルが厳選されたスペイン各地に90軒ほどあります。多くのパラドールは、古いお城、修道院などの歴史的建物を改築してホテルになっています。このシグエンサのパラドールも廃墟になっていた古いお城を修復して今日のホテルになっています。石作りの立派は門をくぐって中に入ると、あなたも王侯貴族になったような気持ちになるでしょう。「戴冠の間」と呼ばれる大きなサロンがあり、そこが我々の演奏会の会場です。控室があなたのお部屋であるというのは大変便利なことだと思います。ステージ衣装に着替え、楽器を抱えてエレベーターを降りれば、もうそこがステージです。
 このシグエンサには、ギター制作家ホセ・ルイス・ロマニリョス氏の監修による「ギター博物館」があり、我々もご本人の案内で見学します。博物館にはトーレス・ギターを含め33台の歴史的な楽器や名工サントス・エルナンデスが使っていた工房一式が当時のまま展示されています。ロマニリョス氏はマドリード生まれですが、若い頃イギリスに渡り、そこでギター製作を始めた変わった経歴の持ち主です。イギリス出身の大ギタリスト、ジュリアン・ブリームと知己を得て素晴らしいギターをこの世に送り出してきました。ブリーム自身も長年コンサートや録音に愛奏してきましたが、世界中の優れたギターリストがこぞってロマニリョス・ギターを愛用しています。日本のスター・ギターリストの村治佳織さんもそのうちの一人です。ロマニリョス氏は15年ほど前、イギリスからシグエンサ(の近くの村)に移り住んできて、制作活動からは実質引退していますが、トーレス・ギターをはじめ、スペインのギター製作家や制作の歴史の研究家でもあります。今回シグエンサでのコンサートが実現した陰にはロマニリョス氏の力添えもあります。

 という事で、荷物を部屋に運ぶと、ロマニリョス氏の「ギター博物館」へと行きます。パラドールから歩いて坂をちょっと降りたところにあります。ロ
17ホセ・ルイス・ロマニリョス氏の「ギター博物館」マニリョスさんと奥さんそして息子さんの3人で出迎えてくれました。ロマニリョスさんの案内で博物館を見学します。
 ここでコジューローには嬉しいことがありました。実はコジューローの愛器もロマニリョス・ギターなのです。今回スペインには持ってきませんでしたが、自宅で写真を撮ってきました。N先生とTさんが、コジューローがロマニリョス・ギターを持っていることを知り、写真にサインを頂けるよう手配して下さっていたのです。
ロマニリョス氏サイン3ここでその時頂いたサインを公開いたします。コジューローの名前入り(コジューローではなく本名で書いて頂きました)で持って行った写真3枚すべてに書いてくれました。
(クリックすると大きく見れます)
ロマニリョス氏サイン1ロマニリョス氏サイン2






 さて、また記事が長くなってきました。まだ先が3日もあるのに、これではなかなか終わりそうにありません。ダイジェスト、ダイジェスト、ダイジェストともう一度唱えて、簡潔に先を急ぎましょう。簡潔に行かなければ完結できない‥、なんてダジャレを言っている場合ではありません。‥と、これも余計か。

 パラドールに戻って、本番会場でリハーサルを行い、自室で衣装に着替えていよいよ2日目の本番をむかえます。「戴冠の間」は沢山のお客様であふれんばかりです。立ち見の方も相当いらっしゃいました。開演に先だってロマニリョス氏からお客様に向けての挨拶があり、日本の3月の大震災と、ノルウェーの惨殺事件(この数日前にありました)の被災者に黙祷が捧げられました。
 20:30開演です。プログラムはコミーリャスと全く同じです。アンコールのアルハンブラが終わると一斉に全てのお客様が立ち上がってのオールスタンディングオベーション。海外公演でのスタンディングオベーションは、ある意味慣れっこになっていましたが、こんな感動的なものは初めてでした。感謝、感謝です。
 終演後、パラドールのレストランで夕食。この日が終わりました。

7月29日(金)
 パラドールで朝食をとります。昨夜のコンサートの余韻がまだ残っています。この日は朝食後またバスにのって、アルカラ・デ・エナーレスに移動する予定でしたが、Tさんの提案で、出発時間を少しズラし、シグエンサの自由散策の時間が設けられることになりました。コジューローはTさんにも勧められ、NさんとOさんの3人でシグエンサ城の廻りを1周ぐるりと散策することにしました。実はこのシグエンサ城は、日本城郭教会の定めたヨーロッパ100名城の一つであり、日本100名城めぐりをしているコジューローとNさんにとっては、そちらの意味での興味もあったのです。‥おっと、また脱線しそうです。
 お城の裏側は広々として、さわやかな風が吹いていました。
18シグエンサ城









19シグエンサにて バスに乗り込みました。バスの中でも演奏会の余韻が‥、誰かが見つけてきた地方紙の新聞1面に、昨夜の私たちのコンサートの記事がでかでかと載っていたからです。
 さて、アルカラ・デ・エナーレスへと向かいます。この日はそれほど長距離移動ではありません。シグエンサから1時間半くらいで到着です。アルカラ・デ・エナーレスも古い歴史的な街で、世界遺産に指定されているとのこと。「ドン・キホーテ」の作者セルバンテスの生家・博物館があり、そこを見学しました。ホテルに戻り‥、と、このあたりではもう疲労がピークに近く、記憶も怪しくなってきました。アルカラに着いて、いったんホテルで荷物を降ろしてから街にでたのか、それともホテルにチェックインする前にセルバンテス生家に行ったのか、どうしても思い出せません。まあどうでも良いことなのですが‥。兎に角ホテルに戻って昼食です。ところがやっぱり疲れからなのでしょう、コジューローともあろうものが食欲がなくなっています。(え〜〜〜!ウソ〜〜!!‥‥コジューローを知る人の声)野菜炒めもお肉の料理も食べきれませんでしたし、デザートに手を付ける気にもなりませんでした。この日のコンサートは、ここからバスで1時間ほど北に行ったところにある、ブイトラゴという街での野外コンサートです。昼食後、出発時間まで部屋で休息しました。指慣らしもしたいところだったのですが、それよりも体力回復が急務でした。
 17:00ブイトラゴへ向け出発しました。ブイトラゴはマドリード北部にある山間の街で、蛇行した川にぐるりと囲まれた島の上にあり、街全体が城壁で囲まれています。古い城跡の中に円形競技場があり、そこがこの日の野外コンサートの会場です。会場に入ると、客席の椅子がズラーと並び、遥か正面に天幕のあるステージがデンと置いてあります。地面は細かい砂状の土で、ステージも椅子も土埃ですごい状態。うわ〜、ここでやるのか〜。と、少したじろぎましたが、準備が進むにつれて、椅子のよごれも拭かれたりして、その気になってきました。リハーサルは予想通り、ほとんどPAのセッティングに費やされましたが、思ったよりも時間的余裕があったようで、まあ気になるところは一通りリハが出来たようです。あちらのPAスタッフの方たちの手際が良く、流石プロだなと思いました。ただギターオーケストラのミキシングは、あちらの方も経験がないのではと思うので、果たしてどんなサウンドに出来上がっていたのか、今のところコジューローには?状態ではあります。会場の外の公民館のような家が控室となっていました。そこで着替えを済ませ、本番をむかえます。
 お客さんは、コミーリャスやシグエンサに比べると少ない気がしましたが、野外会場ということで兎に角広いので、そう感じたのかも知れません。日も暮れて照明が照らされ雰囲気も出てきました。プログラムは、先の2回と全く同じです。今回は最後の曲が終わってもスタンディングオベーションは見られませんでした。でも嬉しかったことがあります。そう、あのクラベリートスでお客さんたちが歌い出してくれたのです。コミーリャスとシグエンサでは歌い出すことはなかったのですが、ここのお客さんは歌ってくれました。3回のコンサートを終えて、同じスペインではあっても、それぞれの地域のお客さんの違いを、感じることができました。
 終演後、ブイトラゴ市のはからいで、先ほどの控室につかった家で打ち上げパーティーが催されました。大変ありがたかったのですが、正直言ってコジューローはすでにグロッキー状態でした。
 〜どうにか全て終わった〜後は日本へ帰るだけです。
ですが、もう一仕事。アルカラのホテルに帰って、帰国の荷造りがあります。朝は早いし、果たして寝る時間が取れるのか??
 でも、もう眠りたい‥。

7月30日(土)
 7:30空港へ出発、と、しおりには書いてあります。でも実際にはもっと早かったと思うのですが、‥夜明け前だったような‥、この辺も記憶があいまいになっています。前の晩、荷造りを終えたのが午前3時、そして起きたのが5時で、荷物の運び出しをして積み込み、朝食もとらずにバスに乗り込んで出発。そんな感じだったと思うのです。マドリード・バラハス空港の渋滞をさけて早く出たと思いました。そして、それでも空港近くでは渋滞していたような記憶があります。でも、飛行機は10:30発ですから、搭乗手続きを済ませてからは時間がありました。Tさん家族とは、ここでお別れです。この1週間、何から何まで本当にありがとうございました。さて、ここでコジューローにはまだ任務が一つ残っています。それは、お土産のワインを買って帰ること。ワイン大好きの姉にこれを忘れたら、どうなることか‥(恐)。いや、冗談はさておき、当初の予定通りこの空港の免税店でワインを買いました。このツアー中に行ったリオハ地方の(あのワイナリーのものではありませんが)ワインを免税限度の3本買いました。これで任務完了です。
 13:00を少し過ぎてアムステルダムに到着です。この飛行機で隣に居たHさんは、帰りたくないなあ、と何度もつぶやいていました。帰れば仕事が待っている。現実の世界へと戻らねばなりません。そう感じている人も多いんだろうなあ、とコジューローも思いました。
 アムステルダムで関西空港行きの飛行機に乗り換えです。14:40発。約11時間のフライト。日本に着けば日付が変わっています。

7月31日(日)
 8:50関西空港到着。実際の時間は覚えていませんが、しおりに到着予定として書かれていますので、そういう事にしておきます。(まあそんなに違いはないでしょうから)荷物を受け取り入国します。荷物は空港から宅配業者に預けて自宅へ届けてもらう事にしました。福山通運だったと思います。ここでは楽器に保険がかけられないのでリスクはあるのですが、持って帰るのは非常に困難なのでしかたがありません。
 岡山の方たちとはここでお別れです。コジューローはNさんと二人で、新幹線で小田原へと帰ってきました。それにしても、日本は蒸し暑い。Nさん曰く、前回もそうしたよ、ってことで、小田原駅前のNさんがよく行くラーメン屋さんで、生ビールと餃子、そして麻婆豆腐ラーメンを食べました。旨い!スペインで特に日本食が食べたくなることもなかったのですが、やっぱり日本のビール、そしてラーメン、これだね!って乾杯しました。

以上で「スペイン演奏旅行2011」ダイジェストは終了です。(どこがダイジェストなんだ?)また何か思い出したら、また追加記事を書きたくなったら、書くかもしれませんが、ひとまずは区切りをつけて、めでたく終了とさせて下さい。
長々とお付き合い、ありがとうございました。
アディオス(さようなら)
ムチャス グラシアス(ありがとうございました)

20お土産のリオハワイン
←お土産に買ってきたリオハワイン
   (自宅にて)







関連記事⇒岡山オケ
スペイン演奏旅行2011 【前編】⇒こちら



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