2011年08月30日

LHN ピアノ連弾コンサート

 ここ数年8月になるとピアノの連弾コンサートを聴きに行くコジューローであります。きっかけは、新堀ギター小田原教室(コジューローが新堀ギターとかかわるきっかけとなった教室です)で、ピアノを教えてらっしゃる古賀先生のコンサートで、そのピアノの生徒さんでもあるギターの仲間に誘われ‥という事だったと思います。もともとピアノも嫌いではありませんでしたし(コジューローは全く弾けませんが)、近頃は古賀先生から直接コンサートの案内を頂くようになり、何気に毎年聴きに行くようになっています。
古賀夏美・新井庸子ピアノデュオコンサート2011LHN   古賀夏美  新井庸子
    Piano Solo & Duet
 魅力あるフランツ・リストの世界

      【神奈川公演】
2011年8月26日(金)ライブハウスN



 何気にという意味は、是非聴きたい非常に楽しみです、という事ではなく(失礼)、文字通り何気なく、まあ今年も行ってみるか程度の気持ちなのですが、ここ2,3年、コジューローは何らかの感動を持ち帰ってきている気がするのです。それが何なのか、もしかしたらこの記事を書き進めることで解ってくるかも‥、な〜んて思わせぶりな書き方をしましたが、まあコジューローの勝手な見解ですので、あまり期待ぜずに読んでみてください。

 古賀夏美、新井庸子、両先生のピアノ連弾コンサートですが、昨年、一昨年とコジューローの地元小田原でも公演がありました。それこそ何気に出かけられましたが、今年は神奈川、東京、長野の3公演で、神奈川公演は藤沢で行なわれました。でも、藤沢公演の会場は、国際新堀芸術学院本校のライブハウスN(通称LHN)で、ここはコジューローたちのギターアンサンブル「つばさ」がいつも練習に使っていることもあり、やっぱり何気に行ってみるかぁという気になりました。
 実は、古賀先生は今年、専門学校国際新堀芸術学院(F校)のピアノ科講師になられたそうで、その意味でもLHNでのコンサートをとなったようです。LHNでは常時一般向けサロンコンサートが行われていますので(コジューローがF校在籍中は、だいたい月一でしたが、今はもっと多いと思います)、このコンサートもその一つとなったようで、ワンドリンクとF校のT先生の司会付きというLHNサロンコンサートのパターンでした。ただ、T先生の司会は始めと終わりのみで、演奏会自体は古賀、新井両先生の解説で進められました。

 それでは、8月26日金曜日に行なわれたピアノ連弾コンサート、徐々に演奏会の中身へと入ろうと思います。

 19:30開演とのことで、コジューローが会場に着いたのは、19:00をほんの少し回った頃でした。この日、関東地方に大雨警報が出ていましたが、日中の小田原は晴れていました。でも、コジューローが自宅を出る時を見計らうかのように雨が降り出し、藤沢に着いた時には結構な降りになっていました。会場に入ると、客席にはまだほとんどお客がいなかったので、演奏者の良く見える左側のほぼ最前列に席をとりました。ワンドリンクサービスのオレンジジュースを片手にプログラムを見ながら開演時刻を待ちます。ところが、開演時刻が迫ってきてもお客の数があまり増えません。そして19:30になっても始まる気配がないのです。もしかすると、お客がもう少し入るのを待っているのでしょうか? 5分ほど過ぎて、司会のT先生が出てきておっしゃるには、なんでも雨の影響で鉄道のダイヤが乱れているとかで、そのため遅れているお客さんもいるのではとのこと。でも、どうやら始まるようです。古賀夏美、新井庸子、両先生がステージへ登場しました。

1:主よ人の望みの喜びを・・・バッハ/ヘス編
2:トロルドハウゲンの婚礼・・・グリーグ

 冒頭に先ず連弾で2曲演奏がありました。1曲目、プログラムに「全てに祈りを込めて…」と書かれています。今年3月11日に起きた東日本大震災の被災者追悼の意味を込めてとのことでした。また、2曲目はノルウェーの作曲家グリーグの作品で、ノルウェーの美しいフィヨルドと三陸のリアス式海岸を重ねて、復興を祈る選曲でした。1st(高音)新井先生、2nd(低音)古賀先生で、非常に息の合ったバランスの良い演奏を聴かせてもらいました。また、いつも感じるのですが、このお二人の演奏は非常に丁寧で、一つ一つの音を大切に神経細やかに取り扱っていることが見てとれます。それでいてあのダイナミックな演奏が‥、いやもしかすると、だからこそなのかも知れません。(コジューローめは何を言っているんだか‥)
 ときに、プログラムには「主よ 人の望みの喜びを」と書いてありますが、まあそう書かれているものを見ることもありますが、「主よ 人の望みの喜びよ」の方が圧倒的に多く見ると思います。まあどちらでも良いのかも知れませんが、「を」と「よ」では、コジューロー的には明らかに意味が違っていると思いますので、ちょっと気になりました。(コジューロー的には「よ」が正しいように思うのですがねぇ‥)

3.組曲「ドリー」・・・・フォーレ
    機セ匱蕷
    供ゥ漾Ε◆Ε(エレーヌ2歳の誕生日に)
    掘ゥ疋蝓爾猟(エレーヌ3歳の誕生日に)
    検ゥ錺襯(エレーヌ4歳の誕生日に)
    后ネイ靴
    此ゥ好撻ぅ鵑陵戮

 フランスの作曲家ガブリエル・フォーレが、銀行家の娘エンマ・バルダック(後年のドビュッシー夫人)の娘、エレーヌの誕生祝に書いたという、ピアノ連弾のための組曲で、ドリーはエレーヌの愛称とのことです。ちなみに、ドビュッシーがエンマ・バルダックと結婚してもうけた娘のために書いたピアノ曲集が「子供の領分」ということで、このエンマさん、なんと幸せな人でしょう。‥な〜んていう解説も付きまして、曲の背景を知って演奏を聴くのも楽しいものです。
 コジューロー的に気になった曲は、「スペインの踊り」です。やっぱりクラシックギター屋さんとすればスペインが気になるのは仕方がありません。でもこの曲、随分フランス風なスペインだなあと感じました。

4.「イベリア」より・・・・アルベニス
     エヴォカシオン
     エル プエルト

 この曲は、新井庸子先生の独奏です。
 イサーク・アルベニスはスペインの作曲家で、クラシックギター屋さんなら知らない人はいないでしょう。アルベニス自身はピアニストですから、もちろん作品もピアノ曲なのですが、多くの曲がギター独奏曲に編曲され、もともとギター曲であるかのように一流ギタリスト達によって演奏されてきたからです。ですが、この「イベリア」については、コジューローは、あまりギターの演奏を聴いた覚えがありません。(ギターの編曲もあるようなのですが‥)「イベリア」はアルベニスの最晩年の作品で、1905〜1908にかけて全12曲が作られ、アルベニスの最高傑作といわれているようです。演奏の「エヴォカシオン」「エル プエルト」の2曲は、いずれも1905年に作られていますから、「イベリア」の中では最初のころに作られたものですね。コジューローは2曲とも初めて聴きました(と思います)。コジューローの聴くアルベニスはギターがほとんどなのですが、ピアノであっても(本来ピアノなのですが)、アルベニスの曲はアルベニスの匂いがするものだなあと感じました。(当たり前ですかね)

 ここで、演奏者が袖に引っこみ中断?‥プログラムには特に休憩とは書かれていませんが、それらしいマークがついています。と、BGMが鳴り始め、ああやっぱり休憩だと思ったら、T先生がトコトコと客席側からステージに上がり、10分間の休憩を告げました。‥なんだか段取りが‥‥
 前半を聴いて感じたこと。楽器の鳴りが今一なのでは‥とコジューローは思ったのですが、会場の後ろの方で聴いていたある方は、良く鳴って響いているよと言っていました。広い会場ではありませんが、聴く場所によって響きが違って聞こえるのかも知れません。それでも演奏者のタッチを見る限り(前にも申した通りコジューローは全くピアノが弾けませんので、あくまでも素人目です)、軽く音が出ている様には感じられませんでした。

 さて後半スタートで‥す。と言いますか、BGMがまだなっている間に演奏者が出てきて‥、一瞬おやっと思ってしまいました。演奏者が出てきたのでBGMを止めたという感じで、ちょっとちぐはぐな感じです。アナウンスが無いまでも、BGMが止まったり照明が変わったりすることで、観客は休憩からステージへとモードを換えるのですが、いきなり来たって感じでお客があわてます。‥なんか段取りが‥

 後半は、プログラム表題にもあるように「魅力あるフランツ・リストの世界」ということでリストの曲が集められています。また、今年はリスト生誕200年の年ということもあって、こういう企画になったようです。

5.「2つの伝説」より・・・・リスト(以下全部リスト作曲)
  機ゾ鳥に説教するアッシジの聖フランチェスコ

6.愛の夢 第3番

 上記2曲は、古賀夏美先生の独奏でした。
 「2つの伝説」は初めて聴く曲でしたが、冒頭、高音でコロコロッと転がるような音にハッとしました。多彩な音色、ピアノでこんな風に音色を変えるような演奏が‥、実際に音色が変わっていたのかどうかは分かりませんが、コジューローにはそんな風に聞こえました。う〜ん、古賀先生また腕を上げたかなぁ!
 愛の夢はリストの曲の中でもコジューローでも知っている超有名な曲。こちらもたっぷり堪能して聴かせて頂きました。実はミーハーと思われたくなくてアンケートには書かなかったのですが、この曲の演奏がこの日の中で一番良かったかも知れません。

 次の曲からまた連弾になりました。そして前半と変わって、1st(高音)が古賀先生、2nd(低音)が新井先生という配置です。

7.「クリスマスツリー」より
  第7曲 子守歌
  第8曲 古いプロヴァンス地方のクリスマスの歌

8.ペトーフィの霊へ

9.レ・プレリュード

 ということで、プログラム全曲終了ですが、ラストの「レ・プレリュード」は圧巻でした。もとは交響詩という事ですからオーケストラの曲ですね。それをリスト自身がピアノ連弾に編曲したとのことで、ピアノ連弾でもまるでオーケストラを聴いているような臨場感あふれる演奏でした。この曲も初めて聴く曲でしたが、10分を優に超える大曲ながら一瞬のゆるみも無く、演奏者の集中力に吸い込まれるが如く引き込まれて聴き入りました。演奏するというのは、やっぱり”集中力”のなせる業なんだ、と感じました。感動しました。

 アンコール曲は、このお二人の十八番(オハコ)とかテーマ曲とかおっしゃっていましたが、ハンガリー狂詩曲第2番 で、こちらも圧巻でした。この曲をアンコールに持ってくること自体すごいなと思います。コジューロー的には、この曲は完全にピアノ連弾の曲になっています。

 という事で、ピアノ連弾コンサートは終了しました。今回、想像したほどお客さんが入っていなかったようで、この演奏でこの客数は非常にもったいない気がしました。現在F校(国際新堀芸術学院藤沢校)のピアノ科の学生が何名いるのかは知りませんが、ピアノ科の学生ならずとも、ギター科の学生諸君も、せっかくLHNで行われたのですから、是非聴くべきだったのではないでしょうか。コジューローも次回は誰かを誘ってみたくなりました。
 演奏以外のことでは、文中にも所々書いてきましたが、少々気になる点がありました。一つはステージ進行の段取りがちょっと悪かったかなと感じました。まあ段取りと言っても、始まりと休憩と終わりだけですが、新堀ギターのサロンコンサートらしからぬ、ぎこちなさがありました。スタッフにステージ進行表が渡っていたのかなと疑いたく‥、まっいいですけど‥。それから演奏者の椅子のきしみがちょっと気になりました。それと楽器は‥実際の所どうだったんでしょうかね??

 最後になりましたが、最初に書きましたコジューローが毎回持ち帰ってくる感動が何だったのか、書いておきます。それは、お二人の演奏が未だ進化を続けているということです。最初にお二人の演奏を聴いたのは、もう何年前か忘れてしまいましたが、華麗で軽やかなテクニックの新井先生と、重厚で安定感のある古賀先生のコンビというイメージでした。もちろん今もその基本イメージはあるのですが、それだけでは到底ありません。例えば1台のピアノを2人で操るための究極の合わせのテクニックだったり、1音1音丁寧なタッチから産み出される絶妙のバランスだったり、それらを踏まえた上でのよりダイナミックな演奏表現など、このところ毎年新記録の演奏を聴かされてきたからです。それと、以前は1st新井、2nd古賀のポジションがバランス上ベストと思っていましたが、近頃は1st古賀、2nd新井のポジションで、お二人の新しい音楽が作り出されてきているように、コジューローは感じています。
 すごいですね。まだまだお若いお二人ですから、いったいどこまで進化を遂げるのでしょう。既に進化の止まったコジューロー‥‥とは思いたくないので、かも知れないコジューローとしておきますが、お二人のコンサートでいつもビシバシ刺激を受けています。

 という事で、このレビュー記事?のようなものを終えますが、最後にもう一つだけ。実はこのコジューローの日記を古賀先生がいつもご覧になって下さっているとのことで、今回もコンサートの後(実は前も)、ブログよろしく楽しみにしています、と言われてしまいました。物凄いプレッシャーで、いやもう書けませんって思ったのですが、やっぱり書いた方が良いのかなあと、恥を忍んで無理やり書き始めて、ようやく最後までたどり着きました。内容はまあコジューローが思ったことを好き勝手にツラツラと書きましたので、もしお気に沿わない部分がありましたらご容赦下さい。また、間違い等ございましたらご指摘いただけると有難いです。

では、これにて。




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この記事へのコメント

1. Posted by 古賀夏美   2011年09月01日 09:27
主人公?の古賀です。今回も充実したブログ、ありがとうございます!愛の夢…けしてミーハーでは無いです。弾けば弾くほど味が出てくる曲です。スルメのようです。気に入って頂けて光栄です。
一言!進行表はお配りしてました後半舞台スタッフの方がGoサインを出したので袖から出たわけですが…明らかに客席は慌ててましたね私もあれ?て感じでしたが。
でもあの悪天候にも関わらず、ご来場頂きました方々には本当に感謝しております。そして、ブログに感想をしたためてくださいましたコジューローさん、ありがとうございました!次回も期待してます(笑)

このライブレポを読まれた方が、次回行ってみようかな…と思って頂けると嬉しいですね。
長いコメントで失礼しました(^o^)/

2. Posted by コジューロー   2011年09月01日 14:32
>古賀夏美先生
どうも、恐縮です。
コメントありがとうございます。
8月26日のこの公演、ならびに28日の東京公演、お疲れ様でした。
聞くところによると、東京公演は満員のお客様だったそうで、おめでとうございます。この演奏は、やっぱり沢山の方に聴いてももらいたいなと、コジューローは思います。
9月10日の長野公演もまた、大成功になることをお祈りいたします。


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