2011年09月10日

2011新堀ギターメインコンサート

9月4日(日)
2011新堀ギターフィルハーモニーオーケストラ公演が行われました。言わずと知れた新堀ギターのメインコンサートで、ギターオーケストラの生みの親、新堀寛己先生指揮によるGO(新堀ギターグランドオーケストラ)が出演する唯一の定期公演です。昨年までは、GOの一員として出演者
新堀ギターメインコン2011の一人としてステージに居たコジューローですが、今年は久しぶりに客席から全演奏を見させて頂きました。会場も今年は久しぶりの横浜みなとみらいホール(大)です。演目は来年のイタリア公演を視野に入れイタリア色の強いプログラムとなっています。

それでは、例によってコジューローから見た演奏会の模様を、レポート致します。
   

14:00開演で、開場は30分前の13:30のはずでした。コジューローがみなとみらいホールに着いたのは、13:30ほぼ定刻でした。大ホール入口にはお客様がズラ〜と列をなしています。指定席ですから(全席指定です)、あえて並びたくはないし並ぶ必要もないと思い、列のわきで空くのを待ちました。ところが列はどんどん長くなる一方です。あれ〜?もう開場しているはずなのに、なぜ掃けないんだろう‥? まあどうせみんな中にはいるんだから、もう少し経てば空いてくるだろう。どうしても並びたくないコジューローは一旦そこを立ち去り、のんびり外を歩いて、外に面したホール正面入り口から入ってみることにしました。外は思ったほど暑くもなく、風が非常にさわやかでした。

正面入り口付近で、今年新堀ギターを退職されたK先生とばったり。少し話をしてから、もういいだろうと二人で中に入りました。ところが、まだ凄い行列です。時刻は13:45。流石にこれでは並んででも入らねば開演に間に合わなくなる恐れがあり、しかたなく最後尾に並びました。チケットをもぎってもらい、そこでK先生と別れました。コジューローの席はB席、3階の一番後ろの席です。2000名入るホール全体で一番後ろの列の座席です。でもステージのほぼ正面なので思ったほど悪くはなさそうです。席について程なくして予鈴がなり、プログラムを落ち着いて見ている間もなく本番が定刻スタートしました。

ここでちょっと脱線話しをします。開場時間を過ぎてのあの異常な行列は、おそらく開場時間を遅らせたのではと思うのです。昨年まで演奏者側にいて、ここ2,3年、本番前のリハーサルが異常に押す(予定時間をオーバーする)という現象を見てきました。昨年も長引いているリハを楽屋のモニターで見ながら、外のお客様が気をもんでいるのではと気になっていました。そして開場後あっという間に客席がいっぱいになり、定刻開演したのです。今回おそらく昨年と同じ状況を、今度は客側として体験したのだと思います。新堀ギターでは、コンサートに来るお客様に対して、余裕をもって早めに会場に来て、落ち着いて座席に着くようにと案内まで出しています。でもこれでは、早めに来ても中に入ることもできずに待たされて、落ち着いてなどいられません。なぜこのような事になるのか‥、コジューローに思うところはあります‥が、これ以上はここでは申しません。でも、なんとか改善して頂きたく思うのですよね。

さて、演奏会がスタートしました。
先ずは、プログラムをご紹介し、その後、気付いた点や感想を書こうと思います。

・・・・・・・・
新堀ギターフィルハーモニーオーケストラ公演2011
             プログラム

1.バロック風「オー・ソレ・ミオ」・・・・早川正昭(新堀寛己 編)
 上村典広 指揮/新堀ギターフィルハーモニーオーケストラ

2.「四季」より「秋」RV.293
          ・・・・A.ヴィヴァルディ(新堀寛己、畑中雄大 編)
 機ィ腺譯譯紕脾鬘錙´供ィ腺筍瓧蝪蕋錙´掘ィ腺譯譯紕脾鬘
 寺田和之 指揮/新堀ギターアンサンブル
 アルトギターソロ:伊原鉄朗、高橋あゆみ

3.ピッコロ協奏曲ハ長調RV.443
                  ・・・・A.ヴィヴァルディ(新堀寛己 編)
 機ィ腺譯譯紕脾鬘錙´供ィ味瓧鬘脾錙´掘ィ腺譯譯紕脾鬘錙。蹌錚譯遙
 寺田和之 指揮/新堀ギターアンサンブル
 ピッコロソロ:越部r裕子

4.イタリア協奏曲 BWV.971より第1楽章
                 ・・・・J.S.バッハ(黒田康子 編)
 チェンバロギターアンサンブル

5.火の鳥・・・・I.ストラヴィンスキー(百瀬賢午 編)
 寺田和之 指揮/新堀ギターフィルハーモニーオーケストラ
  
       ≪ 休憩 ≫
 
6.エレキギターコンチェルト「リバーダンス」
                      ・・・・B.ウィーン(田口尋夢 編)
 田口尋夢 指揮/新堀ギターフィルハーモニーオーケストラ
 エレキギターソロ:鈴木雅宏

7.黒猫のロンド・・・・・田口尋夢
 DANROKU(新堀ギター男性六重奏団)
 伊原鉄朗(Sp) 田口尋夢(P1) 田中重次(P2)
 澤田直之(P.Cem) 大貫千秋(B) 木津亜(Gr)

8.エル〜恋人たちの舞踏会
              ・・・・P.セネビル&トゥッサン(小林秀明 編)
 新堀ギター女性四重奏団「ドリマーズ契ぁ
 百瀬恭子(A1) 黒田康子(A2) 山本久子(P) 新堀きよみ(B)
 落合洋司(Gr)

9.喜歌劇「こうもり」序曲Op.367
          ・・・・J.シュトラウス鏡ぁ壁汗ジ午、新堀寛己 編)
 新堀寛己 指揮/新堀ギターフィルハーモニーグランドオーケストラ

・・・・・・・・

1曲目、オープニングは上村典広氏指揮による(コジューローの立場からは本来先生と呼ぶべきなのですが、ここに出てくる人はみんな新堀ギターの先生ですから、先生、先生と大仰な感じになってしまいますので、適度に使い分けておこうかなと思います。)バロック風「オー・ソレ・ミオ」で、切れの良い指揮でハツラツとした演奏を聴かせて頂きました。上村先生は、2001年のカーネギー公演で(9.11同時多発テロの為中止になりました。)確かバロック風「オールド・ブラック・ジョー」を、やはりオープニングで振る予定でした。(その年のメインコンで振っています。)来年のイタリアに向けて今回は「オー・ソレ・ミオ」という事ですね。上村先生の指揮を見ていて、昨年亡くなられた小松崎和弘先生を思い出しました。そしてかつてS校(日本ギター専門学校)で教鞭をとられていた村上幸史先生も。皆、新堀先生の弟子なのですが、村上⇒小松崎⇒上村という指揮者の流れがあるようにコジューローは感じています。そういう意味もあって、上村先生にも、もっともっと活躍して頂きたいと思うのは、コジューローだけでしょうか。
 新堀ギターフィルハーモニーオーケストラというのは、新堀ギター職員の先生方で構成された、新堀ギターオーケストラの核をなすチームで、Aグループと呼ばれているチームです。ざっと数えて6、70名くらいでしょうか。ステージ上後ろ側に空席が目立ちますが、ここにGO(グランドオーケストラ)メンバーが加わって満席となります。今年はイタリア公演に向けてのプレということで、GO参加のメンバーも多いようです。

2曲目、「秋」。プラボー!な演奏でした。新堀ギターオーケストラではヴィヴァルディの「四季」春夏秋冬全楽章を吹き込んだCDを出していて、コジューローも愛聴している名盤です。しかし、この日の演奏はさらに良かったと感じています。編曲者の中に畑中雄大君の名前があり、最近改編されたのでしょうか。また、ソリストの伊原鉄朗君と高橋あゆみさんは、技巧的な難しさを感じさせない、さらりと爽やかなソリストを演じてくれました。時代が変わっていることを感じざるを得ません。
 バックオーケストラは新堀ギターアンサンブル、通称NEと呼ばれる20数名編成のチームで、新堀ギターの精鋭たちで構成されています。NE公演(リサイタル)は、毎回大人気のようです。

3曲目、ピッコロ協奏曲。ピッコロソロは、N校(新堀ギターの専門校)でフルートを教えている、越部裕子さん。バックはNEです。前曲の「秋」で完璧な演奏を聴いてしまった後ということもあってか、今一つという感じをコジューローは受けました。ピッコロソロは良かったと思います。バックがもしかしたら練習量が足りてないのかな?という感じもしました。具体的に言えば、機↓軍攵呂離謄絅奪謄でアルトギターの速いパッセージが多分ピシッと揃っていないのか、威力が無いのです。(ここは、それで良いのだと言われれば、それまでですが‥)コジューロー的には、やや欲求不満が残る演奏でした。

‥と、ここでやや長い間が‥次の曲は‥と、ああチェンバロギター重奏団か、それにしてもなかなか出てこないなあ‥‥‥‥‥‥おっ出てきました。なんとキラビヤカなド派手な衣装です。この衣装替えで時間がかかったようです。

4曲目、イタリア協奏曲。コジューローの好きな曲の一つで、特にグレン・グールドのピアノが、この曲ではすぐコジューローの頭の中に鳴りだします。聞くところによると、編曲者の黒田さん(演奏者でもあります。)も、この曲に対する思い入れが強く、この曲をチェンバロギターだけで演奏しようということで、チェンバロギターアンサンブルが結成されたようです。もう何年も前になりましたが、この曲がデビュー曲だったと思います。チェンバロギターにはコジューローも思い入れがあります。(このブログのタイトル写真も、プライムチェンバロギターを弾くコジューローの写真です)初めてチェンバロギターアンサンブルによる「イタリア協奏曲」を聴いた時には衝撃をうけました。きらびやかな響きは、この曲にうってつけです。ただこの時一つだけ難点があると感じていました。それは低音が弱いという事です。今回の演奏でもそれは感じられました。低音系のチェンバロギターは、プライムチェンバロギターとバスチェンバロギターがあるのですが、奏者がしかっり音を出そうとして、かえって音がつぶれ、チェンバロギターの良い響きがそこなわれてしまったところもあったようです。もう一段低いコントラバスチェンバロギターでもあると良いのかも知れませんが、楽器の強度や演奏上の困難も予想され難しい気もします。低音3人のところを、もう一人増やすというのも考えられますが、まあ恐らく色々考えて現在の編成になったのでしょうから、う〜ん、でも惜しい感じがします。それと単弦アルトチェンバロギターが1本でしたが、これももう1本あった方が、ハッキリした音になると思います。それからソプラノ型復弦アルトチェンバロギターが1本も入っていませんでした。音色の質がちょっと違うので、これも入れた方が厚みがでると思います。‥‥‥な〜んて、勝手なことをずらずら書きましたが、すべて研究の結果がこの日の演奏とすれば、‥う〜ん。まあ悪くはないのですがねえ‥。

5曲目、前半最後の曲で、Aグループの演奏による火の鳥。ギタオケの後ろにエレキギター奏者がズラリと並びました。きっとド迫力の演奏が‥、でも正直言って期待外れでした。先ずバランスです。おそらく、そこに並んだエレキギター奏者は、通常のギタオケではバス系パートにおられるのでしょう。したがって、残ったオケはバス系の座席がガラガラ状態で、これで大丈夫なのか?と思ったら案の定でした。低音が充実していないオケに迫力のある演奏ができるはずがありません。エレキギターをズラリと並べても、結局はオケとのバランスをとるので、音量を絞らざるを得ないでしょう。見た目と出てくるサウンドとのアンバランス。エレキギターのソロがあちらこちらと入れ替わることで見た目の変化を付けているようですが、そんな小細工では音楽そのものは楽しめません。(あくまでもコジューロー個人の意見です)

ここで休憩。
では、引き続き後半へ行きます。

6曲目、エレキギターコンチェルト「リバーダンス」。またエレキギターか、と思いましたが、こちらは楽しめました。エレキギターソロがハッキリしていること。ソロの他にもエレキが何台かはいっていましたが、オケとのバランスも良かったようです。パーカッション隊(ドラム隊)のパフォーマンスが、ちょっと素人っぽい感じもしましたが、それもまあご愛嬌ととれました。曲のクライマックスで大いに盛り上がり、拍手も盛大でした。

7曲目、黒猫のロンド。DANROKUのオリジナル曲でしょう。人気絶頂のDANROKUですが、コジューローはこれまであまり好きではありませんでした。でも今回の曲は、ちょっと風変わりで懐かしい感じもして、なかなか良かったです。持ち楽器もステージ係りにまかせ、奏者は手ぶらで入り、演奏後も楽器をその場に置いて手ぶらではける‥、これも面白い演出です。

8曲目、定番、女四の演奏で エル〜。何も言う事はありません。いつもながらの美しい演奏でした。プログラムに「ドリマーズ契ぁ廚判颪い討△襪里、ちょっと気になりました。ドリマーズといえば、コジューローが大学生のころ創刊したギターミュージック誌に、よく載っていたと思います。(もう40年近くも前の話です)そのころのドリマーズは、たぶん祇い覆里任呂隼廚Δ里任垢、では鏡い蓮とか、いつの間に女四がドリマーズ契い砲覆辰燭痢なんて、どうでも良いことが気になる、我ながら変なコジューローです。

9曲目、新堀先生指揮のGO演奏曲「こうもり」です。この曲は、2007年のウィーン公演、楽友教会ホールでも演奏しました。(コジューローも演奏者の中にいました)来年のイタリアでもまた、演奏するのだろうと思います。まあそれはさておき、この日の演奏はといいますと、まあ良かったと思います。コジューローの隣に座っていらした方は、良かったと言ってましたからね。でも内情を知っているコジューローには残念に思うところも‥。GOではメンバー一人一人の技量に少なからず差があるということ。よって演奏技巧的に難しいところでは、弾けている人と弾けていない人がいるのです。練習(リハーサル)を重ねることで、本番、弾けない人が弾ける人をジャマすることはないでしょう。しかし、弾けるところと弾けないところがある以上、その部分でオケ全体としての音量的厚みが変わってしまう事は否めません。この日、この曲の演奏を聴いて、はっきりそれとわかるところを何度もコジューローは気づいてしましました。それだけ「こうもり」は演奏するのに難しい曲だということですね。今回ステージ上ではなく、客席で生で聴くことで、また一つ勉強になりました。

以上で本編プログラムは終了です。
続いてアンコール曲です。演奏はそのままGOです。

アンコール1.ピチカートポルカ
素晴らしい演奏でした。この曲はGOメンバーで弾けない人は恐らくいないでしょう。全員がしっかり弾いているので、曲想表現がみごとに決まるのですね。こういう演奏こそ手本になると思いました。楽しく聴きました。

アンコール2.ドンジョバンニのセレナーデ
これも良かったです。チェンバロギターのアルペジオに乗って、トレモロのメロディーが流れます。この曲通常出回っている編曲はプライムギター合奏のものですが、GO用に再編されたようでアルトギター他通常のギタオケパートがそのまま生かされていました。アルトチェンバロギター3台のアルペジオが見事に揃っていました。またこの曲で、あらためて新堀先生の指揮に感服しました。

以上で全て終了しました。
このレビュー記事、当初さらっと書いてしまおうと思って始めたのですが、結局なが〜い記事になってしまいました。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございます。

新堀ギターフィルハーモニーオーケストラの皆様、
来年のイタリア公演の成功をお祈りいたします。



トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔   
 
 
 
最新コメント
東日本大震災によせて
”天皇陛下のメッセージ”
日本文化チャンネル桜が、youtubeに天皇陛下のメッセージビデオをアップしています。
天皇陛下のメッセージビデオはこちら

コジューローの日記/記事
天皇陛下のメッセージ ”東日本大震災によせて”

コジューローの城紀行
日本の城・コジューローの城紀行 北海道・東北の城 関東・甲信越の城 北陸・東海の城 近畿の城 中国・四国の城 九州・沖縄の城
自由人・コジューローの日記
コジューローのもう一つのブログです。 コジューローの思う事、感じることを自由に書いています。 自由人・コジューローの日記






【最近の記事】
本当に「大義なき解散」なのか?
- - - 2014.11.29
東京都尖閣諸島寄附
- - - 2012.5.17
消費税増税を考えてみる
- - - 2012.1.28
生実録ブログダイエット
コジューローのダイエット記録ブログです。 生実録ブログダイエット
【最近の記事】
1/21〜1/27 ちょいオーバー、でもこの位なら‥
- - - 2013.1.28
1/14〜1/20 一日2000kcal 再スタート- - - 2013.1.21
1/7〜1/13 カロリー記録スタート
- - - 2013.1.14
謹賀新年そして心機一転
- - - 2013.1.7
おススメ動画
【緊急特番】希望の党へ!中山恭子参議院議員に聞く[桜H29/9/27] ”日本のこころ”がなぜ小池新党に?

【DHC】9/28(木) 有本香・竹田恒泰・居島一平【虎ノ門ニュース】 小池百合子「希望の党」の問題点。女性宮家はなぜダメなのか。
amazon リンク






livedoor 天気