2011年09月28日

アランフェス協奏曲・編曲NG

 1999年7月6日に亡くなったスペインの作曲家ホアキン・ロドリーゴは、ギター愛好家なら誰しもご存じだと思います。それはロドリーゴの作った超有名な曲、ギターと管弦楽のための「アランフェス協奏曲」が存在するためでしょう。ロドリーゴ氏が亡くなった事自体、まだ記憶に新しい(コジューローにとっては)今現在、当然の如く著作権が生きています。
 今日のブログ記事3件目になりますが、この記事もやはり書いておきたかったので、UPする事にしました。
 

 一昨日、岡山新堀ギターのN先生より電話があり、先日(今年7月)のスペイン演奏ツアーと、昨年12月の岡山キャンドルコンサートで演奏した、「アランフェス協奏曲」の楽譜を送り返してほしいとの要請がありました。

 岡山新堀ギターオーケストラと「アランフェス協奏曲」、そしてコジューローとのかかわりは、3年前、2008年のスペイン演奏ツアーからになります。岡山新堀ギターオーケストラでは、そのスペイン公演でアランフェス協奏曲恭攵呂魃藾佞垢觀弉茲鯲てていました。ソリストはスペイン在住の日本人ギタリストのTさんで、バックオーケストラはもちろん岡山新堀ギターオーケストラです。そしてそのオケの中でもアルトチェンバロギターが、かなり重要な役割を担っていました。ところが、岡山のアルトチェンバロギター奏者が都合によりスペインツアーに参加できなくなり、N先生の要請により、その代役をコジューローが受けることになったのです。
 2008年の岡山オケのスペイン公演は大成功に終わりました。そして次回はアランフェス協奏曲全楽章をやろうということになりました。2011年に予定された次のスペイン公演に向けて準備が開始されました。ソリストのTさんもスペインの地で準備を始めていたようです。コジューローはと言えば、実はそれは見送るつもりでいました。どうしてかと言うと、コジューローは岡山オケにとっては部外者で、参加するとしてもエキストラ参加という立場ですし、コジューローの生活上の都合から言っても今回は見送るのが妥当と判断していたからです。ところが事情がまた変わりました。昨年夏も終わりのころだったでしょうか、N先生より岡山のチェンバロ奏者がまた行けなさそうだという話を聞かされ、もう一度代役をと頼まれ、受けることになりました。そして12月のキャンドルコンサートでスペイン公演の前哨戦を行うとのことで、コジューローも準備をスタートしました。
 雲行きが怪しくなったのは、キャンドルコンサートも近づいてきた頃です。新堀ギター本部(藤沢)から岡山のN先生に、アランフェス協奏曲は著作権の問題があるのでダメ、という通達がありました。N先生はこそこそやるのが嫌いなようで、何事も堂々とやりたい性格のようです。ですから、コンサートの計画やプログラムなども本部にきちんと報告しているようですし、著作権の問題があると聞いて、アランフェス協奏曲の著作権の管理をしているスペインのロドリーゴ協会なるものに、スペインのTさんを通じて許可申請を出したと聞きました。

 ロドリーゴが亡くなってから、ロドリーゴの作品の著作権は、その遺族がロドリーゴ協会なるものを設立して管理しているとのことで、通常の著作権の他、作品の編曲を一切認めていないという事のようです。この編曲を認めないというのがギターオーケストラにとっては大変な問題で、これではギタオケは上演が出来ません。
 一般的に、音量の乏しいギターとオーケストラ(管弦楽団)との協演は、かなり無理があるというのが定説で、そこへいくと、ギターオーケストラならばバランス的に非常に良いサウンドが作れるというのが、ギタオケ関係者の自負するところです。ロドリーゴ本人が存命で、そのサウンドを聞いてどう感じるかは、まあ分かりませんが、現在の管理者には、望むべきもない事なのかも知れません。アランフェスの著作権だけで膨大な富を築いているという話も聞こえてきます。
 アランフェス協奏曲で言えば、使える楽譜は基の管弦楽オーケストラのもの、それとピアノ伴奏によるもの1つのみのようです。ロドリーゴは、ギターは弾きませんでしたがピアノは弾きましたので、ロドリーゴ自身が書いたピアノ譜があるのかも知れません。
 また、編曲を一切認めないとすれば、現在ポピュラー音楽として出回っている恭攵呂凌堯垢諒垓癖はどうなるのか。目こぼしされているのか何なのか、全く解りません。

 目前に迫ったキャンドルコンサートを前に、この時点でのプログラム変更は不可能です。ということで、ロドリーゴ協会からの返事を待つことなく、昨年12月、岡山キャンドルコンサートでアランフェス協奏曲全楽章が演奏されました。コジューローもこれに参加しています。後にも先にもギタオケによるアランフェス協奏曲全楽章が上演されたのは、この1回こっきりとなりました。
 翌年7月に予定しているスペイン公演では、機↓軍攵呂呂△らめ、恭攵呂里澆留藾佞箸いΧ餽腓吠儿垢気譴泙靴拭そしてプログラムも全体的に大幅に変更という、この時期からでは少々苦しい選択をすることになりました。まあ恭攵呂世韻覆藺腓な問題にもならないだろうと考えたではないでしょうか。
 そして、ロドリーゴ協会から何の返事もないまま(これはN先生に確かめてはいませんが多分)、スペイン公演となります。

 スペイン演奏旅行の余韻が、ようやくさめてきたコジューローに一昨日かかってきたN先生からの電話に驚きました。どうも今になって著作権料の請求が来たようなのです。スペインでの演奏分と昨年12月の岡山キャンドルコンサートの時の分、合わせてびっくりするような金額です。そして編曲してオケに配布した楽譜をすべて没収するようです。あらかじめ申請していたものには、なしのつぶてで、事が済んでから高額の請求をするというやり口に、コジューローには納得のいかないものもありますが、N先生は前向きに勉強料ととらえて、甘んじて受けるようです。(まあスペイン公演で成し遂げたことと、その感動には比べようもありませんが‥)
 向こうから見れば、申請が出されている以上、事が済んでそれを見過ごせば、認めることになるという事情もあるでしょう。ですから何らかの請求があるというのは考えられることです。でもその金額が妥当かどうかは、コジューローには う〜〜んん、と唸らざるを得ませんでした。

 ということで、今日、コジューローの手持ちの楽譜は、N先生に向け発送しました。
 今後、コジューローはアランフェス協奏曲を公の場で演奏することは無いと思いますが、もし、皆さんの中でアランフェス協奏曲の演奏を計画する方がいらっしゃいましたら、充分注意して準備なさることをお勧めします。ここではN先生が請求された金額を書きませんでしたが、事が済んでから突然ドンと突きつけられると驚く金額ですと申し上げておきます。

それでは、これにて。



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