2012年05月11日

ギターデュオ和尋コンサート

4月28日(土)新堀ライブ館「楽友ホール」にて、ギターデュオ和尋のコンサートがありました。
魅惑のギターデュオ和尋

 ゴールデンウィーク最初の日ですから、もう二週間も前のことになりましたが、土曜日で小田原合奏団の練習日でもあったのですが、コジューローは練習を休んで、そのコンサートを見に行きました。 

 ギターデュオ和尋というのは、新堀ギターのトップギタリスト寺田和之、田口尋夢のお二人によるギターのデュエットで、お二人の名前の一文字ずつをとって、和尋と名付けたとのこと。まあ特にことわらなくても解かることですが‥。またこれも言わずもがなの事ですが、両名とも新堀ギターのあまりにも有名な先生です。

 寺田和之先生は、国際新堀芸術学院の主任教授であり(‥現在の肩書は何なのでしょう?何にしても、今では新堀ギターのトップ幹部、三角形の頂点の近くにいらっしゃる先生です。)、コジューローがN校(新堀ギターの専門校)に入った時の担当教授で、以来ず〜とお世話になり、今はギターアンサンブル「つばさ」の顧問役としてもお世話になっています。かつては、新堀ギターのトップギタリストとして、ソロ演奏をコンサートで聴く機会も沢山あったのですが、近頃では演奏は後進に譲り、オケ指揮者としてのステージ見ることの方が多くなりました。
 今回こういうコンサートをするよという事を、メールで知らせて頂き、田口先生とのデュオリサイタルなら、是非聴きたいと思って楽しみにしていました。

 田口尋夢先生は、新堀ギターオーケストラAグループのコンサートマスター、新堀ギターアンサンブルのコンサートマスターで、文字通り、現在新堀ギターのトップ奏者として活躍しています。かつて寺田先生がトップ演奏者として担当していた役割を、今は田口先生が担っている形です。田口先生のソロを聴く機会は、今一番多いと思います。
 田口先生がN校生だったのとき担当教授も、コジューローと同じ寺田先生でした。ですから寺田先生と田口先生は師弟関係にあります。でも当時から田口くんは抜群に上手くて、寺田先生は相当に目をかけていました。コジューローのレッスンの時でも、レッスン時間の半分くらいが田口くんの話しになったりしたこともあり、(その時コジューローは、オイラのレッスン時間なんだからオイラのレッスンをしてくれ‥と、内心うんざりという気持ちの時もありましたが‥)
 ‥しかしまあ、期待にたがわず、現在トップギタリストとして押しも押されもせぬ存在となりました。コジューローも田口先生の演奏は大好きで、隠れファン(別に隠れているつもりもありませんが‥)の一人です。

 ということで、この豪華デュオの初リサイタルが今回実現したのですが、元々は和尋リサイタルを行うという企画ではなかったそうです。通常行っている楽友ホールコンサートの企画の一つとして、二重奏を集めたコンサートを行おうという企画だったようなのですが、応募チームがほとんどなくて、結果、和尋のリサイタルのようになってしまったという事のようです。しかしまあファンにとってはありがたい事です。今回だけでなく、2回3回と続けて欲しいなと思います。

 次に会場の楽友ホールについてですが、これは藤沢にあります新堀ライブ館3Fの演奏会ホールです。この新堀ライブ館は、もとは映画館だったところを改装して、新堀ギターの様々な演奏会や催し物が出来るように作られた施設で、昨年秋(だったかな?)オープンしました。
 3Fの楽友ホールは、もと映画館だったことを利用して、スクリーンを撤去してステージを新設してあるものの、客席は映画館当時のものなんだろうなと思うのですが、明るく大変きれいなホールで、音の響きも良く、ノーPAでクラシックギターの演奏が充分楽しめるホールです。
 「楽友ホール」という名前の由来は、5年前、新堀ギターオーケストラのウィーン楽友協会ホールでの公演で、ギターとそのホールの相性の良さに、新堀寛己先生がいたく感動されて、「これこそギターの為にあるホールだ。ここを新堀ギターオーケストラのホームホールにしたい。」とまで言ってしまったことに発すると思います。ウィーン楽友協会ホールをホームホールにするなんて、出来るはずもない事なのですが、新堀先生のそういう思いがあって、新しく出来た自前の演奏会用のホールに、「楽友ホール」と名付けたのだと思います。
 余談ですが、新堀先生の部屋の名前の付け方はユニークと言いますか、ご自分の気に入ったもの(人)の名前を付けているようですね。コジューローが知っているだけでも、セゴビヤスタジオ、ターレガホール、ソルスホール、カルカッシルームなど、ああそうだローズルームってのもありました。まあそれだけ愛着と思い入れがあるのかも知れませんが‥。

前置きが長くなりました。さあ、コンサートの中身へといきましょう。
先ずはプログラムを紹介して、コジューローのコメントは後に書くことにします。


魅惑のギターデュオ2012.4.28 (sat)
    新堀ライブ館「楽友ホール」

  寺田和之 田口尋夢 (和尋)
1.コルドバ ・・・I.アルベニス
2.ロンドンの街々 ・・・R.マックテル

  竹内美由紀 大野亜由美
3.キューピー3分クッキング ・・・L.イェッセル〜相原編
4.バロックホーダウン ・・・J.J.ペリー&G.キングスレー
                                ・・・哘崎・瀬戸編
  寺田和之 田口尋夢 (和尋)
5.平均律二重奏曲集より第4番プレリュードとフーガ
                               ・・・M.C.テデスコ
6.弦楽六重奏曲Op.18より主題と変奏
                    ・・・J.ブラームス〜J.ウィリアムス編
    << 休憩 >>

7.広瀬川 ・・・畑中雄大
8.組曲「仮装の街」よりフィナーレ ・・・畑中雄大

  宮川久志 寺田和之 田口尋夢
9.Ven a mi
10.Todos vuelven
11.El Boranchito
12.Atahualpa

  寺田和之 田口尋夢 (和尋)
13.ボヘミアンラプソディ ・・・F.マーキュリー〜江部編
14.セビリヤの理髪師 ・・・G.ロッシーニ


 開演は午後7時。開場は30分前の6時半でした。全席自由席なので、コジューローは少し早めに行き(開場時刻より15分前くらいだったでしょうか)、3F受付前で開場を待ちました。その時開場待ちのお客は10名足らずだったと思います。お陰でかなり良い席につくことができました。ステージ上中央にギター二重奏の隊形で椅子が2脚並べられています。
 開演時刻となり、寺田、田口、両先生がステージに現れました。ステージに向かって左側(1st側)に田口先生、右側(2nd側)に寺田先生という配置です。もちろんお二人ともプライムギターです。(新堀ギターの場合ギターデュオといってもプライムギターの二重奏とは限りませんので念のため。)

 1.コルドバは、コジューローの大好きな曲の一つです。ジョンとプリームのLPレコードの1曲目がこれで、当時(コジューロー25才のころ)毎日かつ繰り返し何度も聴いていました。コジューローの部屋ではいつもこのレコードがかかっていると感じた方もいるくらいです。田口先生はN校生の時にN校定期公演で、この曲を独奏で弾きました。この公演の本選会のとき、実はその本選会にはコジューローも出ていたのですが、新堀先生は田口くんの年齢にそぐわない選曲(この曲を弾くには若すぎる)ということで、合格を出さず次点にしました。(次点でも本番に出ることはできて、すばらしい演奏をしています。)コジューローは、この本選会での田口くんのコルドバの演奏に感動していました。きっと田口先生も、この曲が大好きな曲の一つなんだろうなと思います。この日の二重奏も、凄く良かったです。

 2.ロンドンの街々が終って、演奏者がチェンジします。ちなみにこの日の司会は、とくに司会担当者とう人物はいなくて、演奏者自らが曲紹介や色々なお話を交えて進めて行くかたちでした。デュオの二人の内のどちらかがしゃべるという感じでもなく、二人が会話をしながら司会もするといった具合で、それらの話しも結構たのしめました。
 その司会に促されて出てきたのが、二人の女の子、竹内美由紀さんと大野亜由美さんです。今年プロデビューしたとのことで、もう女の子という表現は失礼にあたるのかも知れません。竹内さんがアルトチェンバロギター、大野さんがプライムチェンバロギターで、チェンバロギター二重奏を2曲聴かせてくれました。キューピー3分クッキングバロックホーダウンの2曲ですが、本人たち曰く、‥なんか場違いな選曲をしてしまったみたいで‥、とおっしゃっていましたが、明るく楽しく良い演奏でした。コジューローもチェンバロギターを弾きますが、どうしてもバロックに偏ってしまうので、この手の曲が逆に新鮮に感じたりもします。チェンバロギターに良く合った選曲だったと思います。

 そしてまた和尋の演奏になりました。プライムギター二重奏でテデスコの平均律二重奏曲集より第4番プレリュードとフーガ そしてプラームスの弦楽六重奏曲Op.18より主題と変奏です。
 プラームスはシビレました。コジューローが感じたこの日一番の演奏だったと思います。J.ウィリアム編で、ジョンとブリームの演奏した楽譜があったからとのことでした。ジョンブリなら家にCDがあるかなと思って、後で探してみましたがありませんでした。ブラームスは田口先生が大好きとのことで、やっぱりそういう思い入れがあるからこそ、感動的な演奏になるのだろうと思います。実はブラームスは、コジューローの7つ上の兄が大好きで、子供のころ兄の部屋ではブラームスのレコードがよく鳴っていました。もしかすると田口先生とコジューローは、共通の好みがあるのかも知れません。

 休憩を挟んで、後半に入ります。

 後半も和尋の演奏から始まりましたが、今度は1st側に寺田先生、2nd側に田口先生が座りました。そして寺田先生の手にはアルトギターが握られています。演奏曲は広瀬川組曲「仮装の街」よりフィナーレの2曲、いずれも畑中雄大さんの作曲です。畑中さんもN校出身の作曲家で、今年からN校で作曲の教える先生になったとのこと。広瀬川は、作曲コンクールでの受賞曲です。
 コジューローはこれまでも、畑中先生の曲を聴く機会が何度かありましたが、正直言って感動することはありませんでした。でもこの日の広瀬川は良かったです。非常に美しい曲だと感じました。広瀬川はご存じのとおり東北の仙台市内を流れる川で、畑中先生の出身も仙台とのこと。実は前述の兄家族が長年仙台に居ましたので、コジューローも仙台との因縁がある身なのです。昨年3.11の東日本大震災で被災した仙台、その感慨があって、何かが伝わってくる様な気がしたのかも知れません。

 ここでステージのセッティングが変わります。二重奏の椅子が両側へ離され間隔が広くなりました。その空いた中央奥にマジシャンが使うようなテーブルと、その上になにやらガチャガチャと載っています。また、広げられた椅子の後ろには何本かのギターレストが置かれ、何本かのギターが並べられました。(あれっ? これって休憩後の後半が、この設定で始まったんだったかな?‥記憶があいまいになってきています。)
 ‥とまあとにかく、そういうステージ設定で、ゲストの登場です。

 宮川久志先生。新堀ギター出身のギタリストで、現在は鹿児島でフォルクローレの活動をしているとのこと。この日の昼間、ここライブ館で宮川先生の講座もあったそうで、寺田先生から無料なので良かったらどうぞ、と誘われていましたが、コジューローは講座はパスしました。でも聞くところによると、非常にユニークで楽しい講座だったようで、音楽の本質とはなんぞやといったことに踏み込むような興味深々の講座だったようです。
 ということで、宮川先生の登場です。宮川先生はギタリストでもあるのですが、今回はギターは弾かず、フォルクローレの各種楽器の演奏と歌を披露してくれました。両サイドに和尋のギター、中央にアルゼンチン柄のポンチョをまとった宮川先生という配置です。先ほどのテーブルにはフォルクローレの楽器が載っているということですね。

9.Ven a mi は、チャランゴの演奏でした。
10.Todos vuelven は、ケーナの演奏でした。
11.El Boranchito は、酔っ払いという意味で、チャランゴを弾きながら歌を披露しました。
12.Atahualpa は、ビエントの演奏。ビエントというのは風という意味で管楽器の事を言います。具体的にはこの曲では、サンポーニャとケーナを使っての演奏でした。

 楽器の名前はピンとこないかも知れませんが、見れば、あ〜あの楽器か、と分かるでしょう。どれもフォルクローレではおなじみの楽器です。両サイドに和尋のギターを従えて、宮川先生自身の解説も交えての楽しい演奏でした。
 寺田先生がリハーサルでのエピソード話してくれました。一番困ったのは、「そんなにきれいな音で、きっちりとしたチューニングで弾かないで!」と言われたことだったようで、結局、楽器は本番も貸ギター(新堀ギター音楽院の各教室に置かれている、誰でも使える安物のギター)だったようです。チューニングについては、日頃学生たちにうるさく言っている手前、そんなこと言われても‥って感じだったようで、宮川先生曰く、‥音楽ってのは、‥そもそも、‥なんというか、‥ってな感じで、音楽学校の先生には大変な注文だったようです。

 さて、コンサートもいよいよ終盤となって、最後はまた、和尋のプライムギター二重奏です。ですが、コジューローはこの時点で既に、お腹いっぱいと言いますか、十二分に満足しきっていました。感動しきって心も頭も、もうヘトヘトでした。いや〜〜コンサートに来てこんな状態になったのは、初めてです。精力的に聴きすぎたのか、疲れた〜というのが実感でした。
 そして最後の2曲が、また凄い演奏だったのです。
 13.ボヘミアンラプソディ 
 14.セビリヤの理髪師
 いやはやなんともったいない。きっともっと神経がクリアな状態で聴けば、また感動できたと思うのですが、コジューローにはその余力がありませんでした。ただ聞き流すしかすべがなかったのです。
 凄いコンサート!これが感想です。

 アンコールは、二重奏の定番カルリのロンド。例のタンタンタカタカ〜でした。あ、言い忘れましたが、最後の2曲とアンコールは、1st田口先生、2nd寺田先生です。和尋はこれが基本配置とのことでした。

 これで和尋コンサートのレポートを終えますが、とにかく凄いコンサートだったので、簡単にでも書いておこうと思って書き始めたのが、かなりのボリュームのレポートになってしまいました。これを書き終えようとしている今、あのコンサート終了間際のヘトヘト感がよみがえっています。
 前の方にも書きましたが、このデュオ和尋のコンサート、是非またやって頂きたいなと思います。次は誰かを誘って行きたいなと思うのですよ。

では、これにて。



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