2012年09月11日

新堀ギターメインコンサート2012・好き勝手レビュー

2012年9月9日(日)
新堀ギターのメインコンサート、『新堀ギターフィルハーモニーオーケ
新堀ギターメインコン2012チケットストラ2012 創立55周年 イタリア&ポーランド公演記念コンサート』第一部を見に行ってきました。
 いつもの様に、コジューローの目で見た、感じた、好き勝手レビューを書いてみます。   

 今回の公演は2部構成で、第一部は通常のコンサート、第二部は映像を用いたプレイヤーズオペラ(新堀ギターでは「プレラ」と称しています)の上演ということでした。コジューローは都合により第一部のコンサートのみを見ましたので、この記事もそちらのみのレビューということになります。

 今年の会場は、KAAT神奈川芸術劇場でした。コンサートホールではなく、演劇なども行なう多目的ホールのようです。場所は、横浜関内、山下公園、県民ホールの近くです。ここにこんな施設がある事を、コジューローは知りませんでした。まだ新しい感じがします。コジューローが着いたのは開演時刻13:00 の20分くらい前です。大ホール入口は5Fです。毎年新堀ギターのこのコンサートは、全指定席でありながら、会場に入るには行列に並ばなければならないという感じですが、今年は入口が混雑するっことも無く、スッと入れました。30分前に開場となるのですが、きっと開場時刻はいつもの様にごった返していたかも知れません。少し遅れて行って正解でした。
 チケットをもぎってもらい、プログラムが入っているであろうビニールの袋を受け取って、会場内に入りました。席に着いて、さて、今日の演目は‥と、ビニール袋の中身を取り出すと、一番上の紙がアンケート用紙(透明の袋でしたから、取り出さなくてもそれは見えていました。)、そしてその下にイタリア公演ツアーのちらし、田口尋夢くんのソロリサイタルのちらし、新堀ギター音楽院生徒募集のちらし、それで終わりです。あれ?プログラムが入っていない。そういえば入口の所で、「プログラムはこちらで販売しています」という声が耳に入った気がします。冊子のプログラムを売っていたのでしょうが、まさかピラ一枚のプログラムもないとは‥。演奏者のプロフィールなどが載った立派なプログラムを求める人もいるでしょうが、その日の演目だけが知りたいという人も多いはずです。信じられないくらいサービスが悪いと感じました。「アンケート用紙よりもプログラムだろ!」とその場でアンケート用紙に書き込みました。‥でも、そのアンケート用紙は提出しませんでした。実は演奏を聴いて、そんな文句を言う気が失せてしまったのです。良い演奏でした。事務方の不手際なんてどうでも良くなってしまったわけで、許しの心がふと湧いてしまった‥、もしかすると、これが音楽の力なのかも知れません。

 さて、プログラムを紹介しようと思うのですが、そんな訳で手元にプログラムがないので、コジューローの記憶と、分かる範囲で書くことにします。(間違いがありましたら、ご指摘頂けると幸いです。)

1.Nオケに捧げるイタリア序曲ポンテフェリーチェ(畑中雄大・作曲)
  演奏/新堀ギターオーケストラAグループ/寺田和之・指揮
2.オーボエ協奏曲(モーツァルト・作曲)
  演奏/フルートソロ・越部裕子
     /新堀ギターアンサンブル(NE)/寺田和之・指揮
3.きらきら星変奏曲(モーツァルト・作曲/黒田編)
  演奏/チェンバロギター九重奏団
4.風の旅人(杉原俊範・作曲)
  演奏/新堀ギターオーケストラAグループ/杉原俊範・指揮
5.花宴(百瀬賢午・作曲)
  演奏/笙・山本知子
     /新堀ギターオーケストラAグループ/寺田和之・指揮
・・・休憩・・・
6.三つの日本の風景より供き軍攵(早川正昭・作曲/新堀編)
  演奏/新堀ギターオーケストラAグループ/寺田和之・指揮
7.曲名不明?
  演奏/DANROKU
8.この胸のときめきを(ドナジオ・作曲/新堀編)
  演奏/ドリマーズ(女性四重奏団)
9.ギター協奏曲イ長調op.30 (ジュリアーニ・作曲/新堀編)
  演奏/プライムギターソロ・田口尋夢、伊原鉄朗
     /新堀ギターグランドオーケストラ(OG)/新堀寛己・指揮
10.こうもり序曲(ジュトラウス供作曲/新堀編)
  演奏/新堀ギターグランドオーケストラ(OG)/新堀寛己・指揮

アンコール1.ニ長調のコンチェルト(ヴィヴァルディ・作曲/新堀編)
  演奏/ソリスト・各地の新堀ブランドの先生方
     /新堀ギターグランドオーケストラ(OG)/新堀寛己・指揮 
アンコール2.フニクリ・フニクラ(デンツァ・作曲/新堀編)
  演奏/新堀ギターグランドオーケストラ(OG)/新堀寛己・指揮


 というプログラムだったようです。中には曲名も何も分からないという曲もありましたが、プログラムが無くてもほとんど分かってしまうという、我ながら大したものです。(エヘン!って威張るほどの事ではないか。)
 ということで、プログラムも概ね判明したところで、曲ごとの感想のようなものを例によってコジューローの目線でちょいと書いてみます。(好き勝手レビュー‥ってことで‥)

1.Nオケに捧げるイタリア序曲ポンテフェリーチェ
 今年11月のイタリア公演に向けて書かれた曲のようです。あれ?それを知っているということは、前にどこかで聞いたのだと思うのですが、いつ、どこでだったか思い出せません。曲名はチラシに載っていたので分かりました。
2.オーボエ協奏曲
 フルート協奏曲? 聞き覚えのあると言うか、かなりなじみのあるこの曲、そうだ「のだめカンタービレ」で演奏していた曲だ、‥と途中で気づきました。確かモーツァルトのオーボエ協奏曲。でもギタオケとフルートで全く違和感がなく、あれ?この曲以前から新堀ギターの定番曲だったかな?と、今でも訳が分からなくなっているコジューローです。越部先生のフルートソロ、上手かったなあ。あれフルートで演奏するのはかなり難しいと思うけど、完全にフルートコンチェルトになっていました。カデンツ感動しました。
3.きらきら星変奏曲
 あれ?以前は八重奏団じゃなかったっけ?九人いるねぇ。低音系のチェンバロギターが一人増えたかもしれない。そうこのチェンバロアンサンブル、以前から低音が物足りなく感じていたので、だとすれば正解でしょう。でも今回の会場はチェンバロギターには向かないようで、響きが今一です。アルトチェンバロの高い音はきれいに鳴っていましたけど‥。
 コジューローは個人的には、このチームのイタリア協奏曲が好きなんだけどなぁ。イタリア公演ならイタリア協奏曲でしょ‥って思うんですがね。
4.風の旅人
 この曲はアマチュア合奏団がコンクールで演奏するのを聴いたことがあるけど、流石プロオケ、結構感動的に聴かせて頂きました。いい曲だったんですなあ。
5.花宴
 着物の女性が一人オケの中にいます。演奏の途中でやおら立ち上がって、笙を吹きながら中央へと出てきました。この方が特別ゲストの山本知子さんですね。イタリア公演にも行かれると聞きました。
 新堀ギターでは、これまでも日本をテーマにした曲が数々作られ演奏、上演されてきましたが、この「花宴」はいいですね。この曲を作った百瀬賢午先生は、大音量のロックアーティストというイメージがあるけど、実はロマンチストなんだ‥という感じが伝わってきました。感動的な演奏でした。

 ここで15分間の休憩です。
コジューローの隣にいた女性は、この休憩の間に、プログラムを買い求めてきたようです。

6.三つの日本の風景より供き軍攵
 後半1曲目です。恭攵呂錬裡劭諭平桂戰螢坤爛瓮宗璽鼻Дターのボディーを叩いて、パーカッションにする奏法)軍攵呂枠木節です。コジューローもN校生時代(今も「つばさ」メンバーはN校の特別聴講生なのですが‥)、まあ現役時代と言いましょうか、この曲はさんざん弾きました。Cグループでは3年間に渡って、1stアルト、プライム、バスと3つのパートで演奏しました。ですから、演奏法、曲想についてもこの曲は隅々まで知っています。
 そしてこの日聴いた演奏は、正に模範演奏でした。
7.
 DANROKU(男性六重奏団)の演奏したこの曲はなんだったんでしょう? コジューローには悪ふざけにしか見えませんでした。クラシックのモチーフが所々に使われて、それをグシャグシャにして、切ったりつなげたり、もしかして、全部モーツァルト?性格が破たんしたモーツァルトを、さらにデフォルメして表現しようとしているの?楽器は汚い音でバチバチかき鳴らすし、演奏者は時折ニタつきながら、髪を振り乱して弾きまくっているし、誰が作ったのかコジューローには作曲者の意図が感じられません。やはり悪ふざけをしているとしか‥
 しかし、演奏終了と同時に、割れんばかりの拍手喝采。今の聴衆はこういうのを求めているの?コジューローは、この曲だけは拍手をする気になれず、腕組みをして、早く引っ込んでくれと願いました。
8.この胸のときめきを
 やっぱりギターの音色は、こうでなくてはなりませんな。お口直しに最適なサウンド、のはずだったんですが、前の曲の余韻と空気が残っていて、前半は美しい音の雰囲気に入り込むことが出来ませんでした。いつもなら一瞬で空気を換え、その雰囲気の中に引き込んでくれるドリマーズなのに、どうしたことでしょう。前の曲の衝撃がこんなに影響してしまうとは、やっぱり悪ふざけが過ぎていたとしか思えません。それでも徐々にドリマーズの雰囲気の中に入って行くことが出来ましたが、悪ふざけのぼうや達に前半分返せと言いたいです。
9.ギター協奏曲イ長調op.30
 イタリア公演の目玉の一曲、ジュリアーニの30番。御大、新堀先生指揮によるグランドオーケストラ(GO)の演奏です。新堀ギターの十八番(おはこ)とも言えるこの曲、かつては西川、寺田両先生のダブルソロで、名演を何度も聴かせてもらった曲です。今回は、現在の若手のトップ奏者、田口、伊原両先生のダブルソロで聴かせて頂きました。(ダブルソロって考えてみたら妙な言い方ですな‥まっいいか。)
 だけどソロの音が違う‥。田口、伊原両先生がベラボウに上手いのは承知しています。でも、西川、寺田両先生のあの音が、コジューローの耳にはまだ根強く残っていて、残念だけど見劣り(聴き劣り?)を感じてしまいました。タッチの差か?楽器の差か? 西川先生のフレタ(楽器の名前です)、寺田先生のハウザー祇ぁ覆海譴盂擺錣量樵亜∪騎里砲呂匹舛蕕盂擺鐇什郤圓量樵阿任后)の音は凄かった。100人のバックギターオーケストラの音をものともせず、二人のソリストの音が、ビーンと突き抜けて客席に届いていました。
 田口先生の楽器は(銘は分かりませんが‥)低音の太い音はよく出ているものの、全体的にこの曲のソロとしては音が甘い感じがします。伊原先生の楽器は(ラミレスだと思いますが‥)バックオーケストラの使用楽器と同じ種類の楽器の為でしょうか、音が溶け込んでしまって、抜けてきません。フレタ、ハウザー気里△量庄蕕鮹里辰討い襪世韻法覆そらく、この曲はあの演奏が世界一だろうと思います。)、物足りなさを感じます。イタリア公演でも演奏するのでしょうが、楽器が何とかならないものかなと思ってしまいます。
 それでも、圧巻のカデンツは聴かせて頂きました。お疲れ様でした。
10.こうもり序曲
 新堀先生指揮によるグランドオーケストラ(OG)の2曲目。この曲も十八番(おはこ)の一つですね。5年前のウィーン楽友教会ホールでも演奏しました。(その時はコジューローもGOの一員としてステージ上でした。)
 この日の演奏も手慣れた演奏といった感じで、楽しませてもらいました。まあ難を言えば、演奏技巧上速いパッセージが多くて難しいということ。手慣れた演奏と書きましたが、実は100人のオーケストラ全員が手慣れているとは限らないというのが、聴き取れてしまいます。大編成の厚みは確かにありますが、Aグループオケのように一糸乱れぬスッキリとした演奏には、なかなか出来ないようで、特に高音メロディーの速いパッセージが問題ありでしょうか。まあ演奏者のレベル差がかなりあるオーケストラですから、仕方のないことだとは思いますが‥。もし、その辺が解決出来たら、もの凄く良い演奏になると思うのですけどねぇ。
アンコール1.ニ長調のコンチェルト
 新堀ギターから巣立って、各地で活躍されている先生方をズラリと最前列に並べて、ソリストとして演奏しました。この曲も新堀ギターの定番中の定番です。 
アンコール2.フニクリ・フニクラ
 今回の新堀ギターメインコンサートは、イタリア公演の壮行会のようなものでもありますから、ラストは、この曲で、イタリアに行ってきま~す!という感じで終わりました。
 お疲れ様でした。イタリアでも元気に頑張ってきてください。

 ということで、演奏会は終了しました。(第一部だけですけど‥。第二部はご免なさい、見てません。) いろいろ批判的なことも書きましたが、総括して良い演奏だったとコジューローは感じています。特に今回は前半が良かったなと思います。イタリア行を控えて、演奏者のみなさんの気を感じました。ウィーン行きの時もそうだったのかも知れません。やっぱり海外公演がある年は、意気込みが違うのでしょう。
 数々の素晴らしい演奏をありがとうございました。

これにて、新堀ギターメインコンサート2012・好き勝手レビューを終わります。



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