2012年09月27日

ピアノデュオ「ル・リオン」コンサート・好き勝手レビュー

2012年9月16日(日)
 毎年行われている、新井庸子、古賀夏美両先生によるピアノ連弾及び独奏のコンサートに、今年も行ってきました。今年も長野、神奈川、東京の3公演があり、コジューローが行ったのはもちろん地元、神奈川公演です。デュオの名前を今年から『Le Lion (ル・リオン)』と名付けたそうで(昨年秋頃から考えたと、プログラムに書かれています)、12年目にして漸く名前がついた‥って、ピアノ連弾といえばコジューローの中ではこのお二
Le Lion1209人の演奏がNO.1なので、今頃になってという感じがなくもありません。でも、新しい名前で、今後も大いに活躍してほしいなと思います。
 それでは、いつもの様にコジューローの目で見た、感じた、コンサートの好き勝手レビューを書いてみようと思います。                            

 今年の神奈川公演は、コジューローの地元小田原の大村楽器3Fのリベルテホールで9月16日の日曜日に行なわれました。
 このホールは今年1月に、新堀ギター小田原教室のニューイヤーコンサート(生徒さんの発表会)の開場としても使われましたので、古賀先生が新堀ギターの講師をなさっている関係もあり、今年はここでとなったのだと思います。ここ大村楽器はヤマハの系列であり、ヤマハの音楽教室もここで開かれています。ピアノ教室はもちろんギター教室もあるので、新堀ギターとはライバル関係?という感じもするのですが、おおらかにこういった交流が出来るのは、音楽ファンとしては嬉しく思います。
 実はこの大村楽器店はコジューローにとっても縁がないわけではなく、その昔レコード店兼楽器店だったころ、コジューローが初めて自分でレコード盤を買った店であり、兄のギターをこっそり使っているコジューローを見て母が専用のギターを買ってくれたのも、この店でした。コジューローが中学生のころです。当時はまだヤマハとは特に関係がなかった(ヤマハの楽器は扱っていたと思いますが‥)ようで、コジューローはお店の人に勧められて阿部ガットというブランドのギターを買いました。確か製作は全音楽器(全音楽譜?)だったと思います。当時NHK教育テレビのギター講座で講師をしていた阿部保夫氏の監修により製作されていたギターです。それがきっかけで、NHKのギター講座も良く見るようになり、クラシックギターにはまって行きました。あれから45年‥‥、中身は何も変わっていない気がするコジューローで(成長したのは体重だけ?)、未だにギターと悪戦苦闘‥まっいいか。話が本題と全く離れてしまいましたので、戻ることにします。

 今回は姉を誘いました。姉は以前にもこの連弾コンサートを聴いたことがあるのですが、ここ数年は都合がつかずコジューロー1人で来ていました。でも毎回終わった後に、姉にも聴かせたかったなぁ、と思っていたので、今回は予定をつけてもらいました。それでもまた土壇場で仕事になりそうになって(仕事熱心な見上げた姉‥やや皮肉含み‥であります。)、でもどうにか1日ずらしてもらったようです。
 14:00開演、全席自由席ですので余裕を持って早めに姉と一緒に家をでました。自宅から大村楽器まで徒歩15分くらいです。ところが、もう数メートルで到着という所でアクシデントが発生しました。姉と話しながらのんびり歩いていたコジューローの右足かかとに、ガツンと強い衝撃があり、コジューローはフラフラと道端の壁にもたれました。歩道を走ってきた自転車にぶつけられたのです。コジューローはその時車道方向を向いていたので、前後に開いた後ろ足のかかと付近を横から来た自転車がぶつかったという形です。
「痛た〜〜!」 顔をしかめるコジューローに自転車の男は「すみません」と言って自転車を降りて寄ってきました。中学生か高校生?くらいの少年です。「歩道を走ってきて歩行者にぶつけるとは何事か!」と一言しかりつけながら、「‥ヤバい、アキレス腱をやっちまったかな!?‥」一瞬そう思いましたが、痛みをこらえて足首を動かしてみると、自力で動かせます。ついて体重をかけてみると痛いもののなんとか歩けそうです。そうこうしているうちにコンサートの時刻はどんどん近づいてきます。少年には名前と連絡先を聞いてメモし、とにかく会場に入ることにしました。姉は心配そうな顔で付き添ってくれています。

 大村楽器に入り、エレベーターで3階へと上がりました。チケットをもぎってもらい、会場へと入りました。このホールはホールと言うほど広くはなく、1列が10席も並ばない幅で縦長の部屋です。開演15分前くらいだったでしょうか、既に前の方は席が埋まっていました。コジューローと姉は5列目くらいの席に座りましたが、幅が狭く縦長のせいか、随分後ろの様な感じがしました。
 足が痛みます。靴を脱ぎ、靴下を脱いでみました。見た目何ともないようにも見えますが、少し熱っぽいしあとで腫れてくるかも知れません。冷やしておいた方が良いだろうということで、姉が携帯おしぼりをくれたので、それを靴下にはさむようにして患部に当てました。
 間もなくコンサートが始まります。プログラムを開いてみるも、足の痛みに気がいって何が書いてあるのか気持ちがそこへ行きません。携帯の電源をオフにして、こうなったら音楽療法だ!という気分になってきました。

日本レシェティツキソサイエティ20周年記念事業
     piano duet Le Lion
      Piano Solo & Duet vol.2
 〜魅力あるクロード・ドビュッシーの世界〜

       ≪プログラム≫
ドビュッシー・・・・・小組曲より
             掘ゥ瓮魅┘奪
             検ゥ丱譽
サン=サーンス・・・動物の謝肉祭より
             機ソ曲と獅子王の行進曲
             供イんどりとめんどり
             宗タ垢留のカッコウ
             勝ヂ腓な鳥籠
            将掘デ鯆
筒井香織・・・・・・・クナイス幻想曲 ピアノ連弾の為の
             機ゥ吋凜鵑量造酒
             供ゥナイス城下町
             掘ケ卻爾陵戮
             検ヌ犬両詈

     ・・・・・休憩・・・・・
コダーイ・・・・・・・・・★ドビュッシーの主題による瞑想曲
ドビュッシー・・・・・・★月の光
ファリャ ・・・・・・・・・◆ドビュッシーの墓に捧げる讃歌
ドビュッシー・・・・・・◆ビーノの門
        ・・・・・・◆亜麻色の髪の乙女
ドビュッシー=ラベル・・・・牧神の午後への前奏曲
ドビュッシー・・・・・・・・・・・スコットランド行進曲

◆は新井先生による独奏 ★は古賀先生による独奏

 ドビュッシー生誕150年ということで、そういうプログラムですってことですね。ドビュッシーというとコジューローはN 校定演(新堀ギターの専門校の春季定期公演)で「夢」をアルトギターとプライムギターの二重奏で弾いたことがあります。ふわ〜として捉えるようのない感じでなかなか仕上がらなかったのですが、ジブリアニメの「紅の豚」の飛行機の墓場をイメージして、なんとかオーディションを突破しました。(変ですかね‥笑) ドビュッシーを好きな方は多いですが、(特に女性に多い気がします。一緒に行った姉も実はドビュッシー大好き!)あのふわ〜とした感じに何をイメージしているのでしょう。いや、イメージという事自体が現実的で、ドビュッシーの音楽はそういった現実から離れたところにあるのかも知れません。

 さてお待ちかね演奏についてですが、申し訳ありません、実は痛めた足に気がいってしまい最初の方演奏を聴くことにに集中できませんでした。もっとピアノの近くに居て、圧倒的な音量で包まれればきっと引き込まれたのではないかと思うのですが、演奏に気が行き出したのは「動物の謝肉祭」の中ほど、おんどり、めんどり、カッコーのあたりからでした。ただ、そうなってからもピアノの音が随分遠くの方で鳴っているような感じがしました。
 ピアノの屋根があんなに開いているのに、音が来ない。ピアノはそんなに悪いピアノとも思えないんだけど‥何故か? コジューローは、このホールの天井の構造に原因があるように思いました。演奏の音は、それは楽器から直接耳に届く音もあるけど、多くはホールのあちらこちらに反響して耳に届くもので、天井はその音響に欠かせないものです。高い天井は、それに見合った音の空間を作りますし、低い天井はその天井のカーブに沿って音が伝わります。天井の作り方によっては、正面で演奏していながら頭の上から音が降ってくるようにも、後ろ上方から聞こえてくるようにすることも理論上は可能でしょう。ここの天井のようにステージ方向に向かって何層にも壁があるような構造は、音がそこで遮断され後ろに伝わらない。よって耳に届く音は楽器から出た反響の無いそのままの音がほとんどという事になります。なのでピアノの屋根はこのホールの広さなのに全開にしなきゃということになるのだと思います。 もしかすると天井をフラットにすると音が響きすぎる‥ということで、わざとこういう構造にしているのかも知れませんが、実際の距離よりも遠くで鳴っているように感じてしまうような作りは、いかがなものでしょうか。 ‥あぁ、これは演奏とは関係のない話ですね。また脱線しました。(汗)

 という事で、最初のドビュッシー「小組曲より」は、確かに聴いていたはずなんですけど、どんな曲だったか記憶に残っていませんので、コメントできません。ご免なさい。
 「動物の謝肉祭」途中から漸く演奏会モードに入って行ったコジューローですが、鳥を集めたテーマでなかなか面白かったと思います。
 筒井香織さんの「クナイス組曲」これは、アニメのBGMのような曲ですね。コンピュータゲームの音楽も作っているとのことで、そういったニオイがプンプンします。キャラクターが何かをしていたり、キャラクターどうしの争う場面というか、そんな風な情景が頭に浮かびます。コジューロー的にはナウシカやラピュタのイメージでしたね。プログラムに場面場面の設定が書かれているので、あらかじめちゃんとそれを読んでおけば、もっと楽しめたと思います。このお二人の演奏会プログラムは、簡素なものですが、こういう所が非常に親切で嬉しいですね。今回は活用しきれずにご免なさい。(なんか、謝ってばかりいるなぁ‥オイラ悪くないはずなのに‥でも、誰に謝っているんだろ?‥ってどうでもいいか。)

 ここで休憩です。
 休憩時間を利用して、姉が湿布薬と足首のサポーターを買ってきてくれました。優しい姉です。(感謝)

 後半は独奏から始まりました。
 先ずは古賀先生の独奏で、コダーイの「ドビュッシーの主題による瞑想曲」そして、ドビュッシーの「月の光」です。「月の光」はやっぱり良い曲ですなぁ。もうだいぶ前になりますが、やはり姉と一緒に横浜みなとみらいホールに、フィラデルフィア管弦楽団を聴きに行ったことがあります。その時はオーケストラですが、この「月の光」を聴いて非常に感動したことを覚えています。未だに姉とその時の話しをすることがあります。この日も帰りに「あの時のフィラデルフィアがね〜」という話になりましたが、姉は古賀先生の「月の光」も大変気に入った様子で、「良かったわね〜」と言っていました。
 次は新井先生の独奏です。ファリャ の「ドビュッシーの墓に捧げる讃歌」そして、ドビュッシーの「ビーノの門」「亜麻色の髪の乙女」でした。そしてコジューローがこの日のコンサートで一番良かったなと思ったのが、この「亜麻色の髪の乙女」です。しかしこの曲に限らず、また独奏に限らず連弾も含めて、この日の新井先生の演奏には、おやっ?っと感じました。‥もしかして上手くなってる? ‥いや確かに低音の出し方もこんな感じじゃなかったと思うし‥、高音の音色にはさらに磨きが‥、うん‥スゴくイイ!

 そうか、この二人はやっぱり、まだ進化を続けているんだ。息の合った連弾を聴かせてくれるけど、実はお互いがライバルで、お互いを意識しながら切磋琢磨を続けているに違いない。非常に丁寧で隙のない演奏を見せてくれるけど、そこには真剣勝負の火花が散っているのかも知れない。‥とまあ、これらはコジューローの勝手な想像ですが、しかしそういった目に見えない緊張感が、この二人の演奏を魅力的なものにしているんじゃないかと、コジューローは思うのであります。

 ラスト2曲は連弾です。コジューローの足の痛みは、大分薄らいできました。と言うより、気はピアノの音にほとんど向けられるようになりました。今思うと、この時既にあの自転車の少年を許す気持ちになっていました。これって音楽療法?あれっ、前にもこんなことがあったような気が‥。
 ピアノの音はやはり遠くで鳴っている感じがします。でもホールの音響も許せる‥まあ良いじゃないか‥、いやぁ、コジューローはそんなに物わかりの良い性格ではなかったはずなんだけど‥。そうか、この二人のコンサートの後味の良さは、こういう気持ちになれることなのかも知れない‥と思うコジューローであります。
 アンコールは、やはりドビュッシーの「小舟にて」でした。

 今回も素敵な演奏をありがとうございました。
 姉が買ってきてくれた足首サポーターのお陰で、どうにか歩いて帰れました。途中よほど気分が良かったのでしょう、ケーキ屋さんで、家で待っている父を含めて3人分のケーキを買い(ダイエット中なのに‥)ました。‥あっそうだ、帰ったら仕事の続きがあったんだ(汗)。まあ帰って、3人でケーキを食べて、それから仕事の続きを始めるとしよう。‥ってな感じでルンルン気分で、ややビッコをひきながら帰りました。


 以上で好き勝手レビューは終わりです。レビューと言いながらほとんどコジューロー自身の事しか書いてませんが‥(汗)。
 ちなみに足の怪我は、翌日はまだ痛かったものの、3日めには痛みもなくなり完治しました。(音楽療法?)


ではこれにて。


このコンサート案内はこちら



kiplan at 22:05│Comments(2)TrackBack(0)clip!▼音楽一般 

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この記事へのコメント

1. Posted by 古賀夏美   2012年10月04日 11:30
Le Lion の古賀です。今回もご来場頂き本当にありがとうございました。またブログもありがとうございます。楽しく読ませて頂きました。コンサート前にアクシデントがあったとは…(*_*)近頃の自転車の運転はかなり劣悪なものもあるので、本当に気を付けて欲しいですよね。
会場の音響に関しては賛否いろいろなご意見を頂いております。楽器自体がまだ新しいようなので、一年後にはもう少し響くかな、なんて思います。あのピアノは小ぶりではありますが、相当にお高いピアノなんですよね。楽器はなんでも弾かないと価値が出てこないので(生徒がちょろっと弾いたぐらいでは逆効果ですが)これからもっと育ててみたいピアノですね。
ご指摘のように、Le Lion は常に上を見ていたいと思っています。その為にはそれぞれが音楽に対して向上心を持っていなければ、と思っています。そういう考えは私と新井さんは共通していますし、だからこそ10年以上同じ物を求めていけるのかな、と思います。
明日、新井さんとコンサート以来久しぶり(と言っても12日振りですが)に会って、今年のコンサートツアーの反省会と来年に向けての話をします。来年のテーマはどうするか…こういうのを考える時が楽しいんですよね!

コジューローの本文並みに長くなりました(^^; これからも応援してください。
ありがとうございました。

2. Posted by コジューロー   2012年10月04日 15:41
>古賀先生
 コメントありがとうございます。また、コンサートお疲れ様でした。
 今回のピアノは、やっぱり楽器自体は高級ピアノだったんですね。高音が出にくいピアノが多い中で、丸くキレイな音で鳴っていたので、きっと良いピアノなんだろうなぁとは思ったのですが、今一鳴りが良くなかったのは楽器が若かったせいなのですね。良く鳴るようになったら、また聴いてみたい気もします。
 今後もご活躍を期待いたします。素敵な演奏をありがとうございました。

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