2012年10月23日

国吉厚ギターコンサート・好き勝手レビュー

2012年10月18日(木)
東京オペラシティー「近江楽堂」にて
国吉厚コンサート121018-1 先週木曜日、国吉厚先生のリサイタルに行ってきました。
 国吉先生は、新堀ギター小田原教室の主任先生として長い間勤められ、当時の合奏団でコジューローもお世話になりなした。新堀ギターを退職されて、現在は大谷ギター・ワークショップで働いていらっしゃいますが、この度、初のリサイタルを行うとの事で、ご連絡頂き、コジューローはこの日を楽しみにしていました。
 それではその日の模様、例によってコジューローの好き勝手レビューを書いてみます。   

 今回の会場は、東京オペラシティ3Fにある「近江楽堂」です。東京オペラシティコンサートホールは、客席も楽屋もステージも何度も踏んだ事がだことがあるのですが、ここにそんな小ホールがあることを、コジューローは知りませんでした。写真で見た限りでは、ギター演奏によく合いそうな雰囲気のある、素敵なホールです。この「近江楽堂」に入るのも楽しみの一つでした。
 東京オペラシティーは、新宿から京王新線で1つ目の駅、初台で降りてすぐです。コジューローは小田原から小田急線で行きました。午後7:00開演です。全席自由席ですので、開場時刻の6:30には着けるように出かけました。小田原を出た時には空いていた電車が、新宿に近づくにつれて混雑してきました。平日です、仕事帰りの人でしょう。流石新宿、小田原あたりとは人の数が違います。
 開場少し前に会場に着きました。とここで、以前沼津の「あんだんて」というギターアンサンブルのチームでご一緒したFさんとバッタリ出会いました。挨拶をかわして、開場したようなので、Fさんには先に入ってもらいました。実はコジューローはここで待ち合わせがあったのです。実は(実はの実はですが、実話です‥‥こら!言葉遊びをしてるんじゃない!)この日コジューローは、姉Jと来る予定でした。ところが姉は仕事関係のお葬式が入ってしまい、この日のコンサートはキャンセル。余ったチケットを友人が知り合いに(コジューローも知らない人ではありませんが‥)斡旋してくれて、その人とここで待ち合わせをしていました。開場時刻にという約束だったのですが、なかなか姿を現しません。コジューローは連絡してみるかと携帯をとりだしたところ、おや、メールが入っています。見るとその人からで、なんとキャンセル。あれま! ということで、コジューローも中に入りました。
 「近江楽堂」は思ったよりも狭く、正面中央、目の前に指揮台をちょっと大きくしたような木の演奏台が置かれ、その上に演奏用の椅子と足台が一つずつ置かれていました。客席は椅子をバラバラと千鳥に配置し、数は50くらいでしょうか。壁は石作り風のあれはモルタルと言うんでしょうか、洞穴のような雰囲気です。天井はアーチ状に高く、床にはカーペットが敷かれています。この感じだと、床の反響は無く、音はそのまま上にあがるので、ギターの響きはどうだろう?あまり期待できないかも知れない‥と、コジューローは思いました。客席は前列も中央も、まだ誰も座っていなく、先に入った人たちは後ろの壁際の席にみな座っていました。もしかすると壁際の方が壁を伝って音がくるかも知れない‥とも思いましたが、この狭さです。近づけばそれで済むことだと思い、コジューローは前へ行きました。でも最前列は流石に気が引けたので(そんな所にいたら国吉先生は緊張しまくるだろうと思って‥)、2列目の真ん中付近の席をとりました。それでも気づくでしょうが、最前列にいるよりはマシでしょう。ところが‥、結局コジューローの前、1列目の席は演奏が始まっても埋まらなかったのです。1列目は、コジューローから少し離れた所におじさんが2人(いや3人だったかな?)座っただけでした。これでは結局一番前と変わりありません。気のせいかも知れませんが、入場してきた国吉先生が演奏席に着いた時、こちらをチラッと見て、怖い目で睨んだようにも感じました。まあ一所懸命拍手しますので、どうぞご勘弁を‥。
 エアコンが効きすぎていて寒い! プログラムを開いて見ましたが、演奏曲の他は国吉先生のプロフィールがちょろっと書いてあるだけで、じっくり読んでも1分。なんとまあ素っ気ないプラグラムだこと。開演前、あまりにも暇で、「‥国吉先生、また緊張しまくって、そでで動物園のクマよろしくウロウロしているんじゃなかろうか‥」などと、余計な事を考えたりしていました。そんなことがテレパシーで伝わったら‥いや、ヤバい。
 開演時刻となり、ギター一本を持って国吉先生が入場してきました。
拍手。

では、プログラムを紹介します。


国吉厚ギターコンサート2012 プログラム

ハープシコード組曲第2番から 組曲No.8
  ‥‥GF.ヘンデル(1685−1759) (ウィリアム カネンガイザー編)
  1, Allemamd  2, Allegro  3, Courante   4, Aria
    5, Gavottw with Variations  6, Gigue


シャコンヌ‥‥S.L.ヴァイス(1686−1750) (阿部保夫・恭士編)

無伴奏バイオリンソナタ第1番 BWV1001
       ‥‥J.S.バッハ(1685−1750) (佐々木忠編)
  1, Adagio   2, Fuga   3, Siciliana   4, Presto

- - - - 休憩 - - - -

ブラジル民謡組曲‥‥Hヴィラ・ロボス(1887−1959)
 1 Mazurka-Choro   2 Schottish-Choro   3 Valsq-Choro
   4 Gavotte-Choro   5 Chorinho


ワルツ第3番‥‥A.バリオス、マンゴレ(1855−1944)
                      (ヘスス・ベニーテス編)
大聖堂
1 Preludio(Saudqde)   2 Andante religioso   3 Allegro Solemne

使用楽器/ヘルマン・ハウザー契ぁ1999年製 No.448


 かなりマニアックなと言いますか、国吉先生らしいプログラムですが、演奏するには大変なプログラムだと思います。無謀な挑戦とは言いませんが、初めてのリサイタルにしてはヘビーだと思います。でも自分一人のコンサートなんだから、自分の好きな曲をということで選曲した国吉先生の気持ちも、伝わってくる感じがします。こういうプログラムを組めるということが、実力の証しなのかもしれません。
 あまり情報が載せられていないプログラムに、使用楽器がしっかりと書き込まれていました。やっぱりマニア向け‥、いや、ご本人がマニアですね。
 さて、演奏について書くかどうか、ちょっと迷いました。でもやっぱり、思ったことを率直に書くことにしました。まあはっきり言ってあまり良い演奏ではなかったんです。でもこれは国吉先生ご自身が一番自覚していらっしゃることだと思います。大きなミスもありました。原因は緊張のし過ぎ。これに尽きると思います。どうしてあそこまで緊張なさったのか、コジューローがあそこにいたから‥そんなヤワな問題ではないでしょう。ステージに現れた時から表情がこわばっていました。そして演奏が始まって、コジューローの位置からでもハッキリわかる右手の震え、心の中で必死に緊張と戦っている様子が、マジマジと伝わってきます。「がんばれ〜〜」コジューローも祈りたい気持ちで、心の中で応援していました。でもあれだけ右手が跳ねていたら、弦を捉えるのも難しそうです。それでも右手に比べ、左手は安定しているように見えました。「大丈夫、もう少しすれば震えは止まる。」
 ヘンデルは相当苦しそうでした。ヴァイスになって、少しは固さもとれてきたと思うのですが、まだ内部では戦っているようです。バッハになって漸く調子がでてきたようで、国吉先生らしい演奏になってきました。顔の表情も緩んできています。‥と、またきたか‥。恐らく自分でもやっと調子がでてきたと思ったのでしょう。その気持ちの緩みからの一瞬のミスだと思います。そしてまた戦いへ‥。いやいや、大変な試練の演奏会になりました。

 なんとか前半が終わって休憩。この休憩で、気持ちの立て直しが出来ると良いのですが‥。
 お客さんはどのくらい来ているのだろう‥? と、あたりを後ろを振り返って見回してみました。コジューロの前の席(最前列)にほとんど人がいなかったので、お客さんの入りも心配になったのですが、コジューローの後ろはほぼ満席に近い状態のようで、3、40名くらいの入りでしょうか。ほっとしました。
 お客さんの雰囲気も悪くないし、きっと後半は良い演奏を聴かせてくれるだろうと期待しました。

 国吉先生が出てきて、ステージに上がりました。後半スタートです。出て来るとき歩きながらの笑みも見えましたし、前半とは違うやや和らいだ雰囲気を見せています。そして楽器を構えてから、話し始めました。この日初めて聴く国吉先生の声です。コンサートに来てくれたお客様へのお礼の挨拶、そして演奏曲の解説を少し話してから演奏が始まりました。
 後半の演奏も、時折緊張感に襲われて危ない部分もありましたが(緊張感に襲われてかどうかは本人に確かめた訳ではないので、定かではありませんが、コジューローはそう感じました。)、前半に比べると国吉先生らしさも随所に見受けられて、随分良かったのではないかと思います。
 コジューローが一番良かったと思うのは、ガボット・ショーロです。コジューローにとってこの曲は、初めて本格的レッスンを受けた思い出のある曲で、大好きな曲だからということもあるのですが、国吉先生の曲想は、コジューローの持つこの曲のイメージとぴったり一致していて、気持ちよく聴かせて頂きました。この曲に限って言えば、ノーミスだったと思います。 
 大聖堂を弾き終えて、プログラム全曲終了しました。ステージを降りて一度下がりましたが、拍手に誘われてもう一度出てきた国吉先生、表情には安堵の色がありありと見えました。お客様の中には国吉先生の生徒さんも多いでしょうが、皆さん暖かい。やっぱり国吉先生のお人柄でしょうか。

 アンコール曲は、定番の「アルハンブラの思い出」でした。
‥超速い!‥アルハンブラのイメージとはかけ離れた演奏でしたが、まっいいか。

 終演後、国吉先生と特に会う必要もないだろうと思っていたので、即会場を出ました。すると近江楽堂を出たところで、楽屋口から飛び出てきた国吉先生とバッタリ会いました。受付側にまわって、お客様に挨拶するために出てきたのでしょう。コジューローとほぼ同時に出てきた生徒さんと思しき二人連れに、先ずは挨拶していました。コジューローは知らん顔で立ち去るわけにもいかないので、それが終るのを待って、国吉先生に握手を求めました。
 その時、受付の方から係りの人が、「先生、サインをお願いします!」と声をかけてきました。‥そうか、CDも出したと聞いたし、これからサイン会が始まるんだな‥。そう思いながら、コジューローは国吉先生と別れて帰路に着きました。

 以上で、レビュー記事は終わりです。また好き勝手に思ったことを書いてしまいました。
 国吉先生は、来年もまたリサイタルを行うそうで、今回の事を教訓に、是非リベンジを果たして頂きたいなと思います。コジューローも国吉ファンの一人として、是非とも国吉先生らしい良い演奏を聴きたいと願っています。
 次回を楽しみにしています。

では、これにて。


関連記事⇒国吉厚ギターコンサート



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この記事へのコメント

1. Posted by 瀬戸輝一   2012年10月24日 07:43
お久しぶりです^^
国吉さん本当に緊張してましたね。。。
でもあったかいコンサートでしたよね♪
12月23日に東京シティギターアンサンブルのコンサートがあります。
都合よければぜひ^^
2. Posted by コジューロー   2012年10月24日 09:46
>瀬戸輝一様
あっどうも、お久しぶりです。
瀬戸先生にコメントを頂けるとは、思いもよりませんでした。どうもありがとうございます。
後半に入って国吉先生がしゃべりだしてから急に雰囲気が良くなりましたね。特にああいう会場では演奏者の生の声が重要なアイテムなんだと感じました。(最初からしゃべれば良かったのに‥なんて、思ったりして‥)
東京シティギターアンサンブルは、西川先生指揮のアンサンブルでしたよね。1回目の公演にいきました。年末は予定が微妙な感じなのですが、心にとめておきます。
瀬戸先生のご活躍をお祈り致します。

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