2017年09月17日

新堀ギターメインコンサート2017・勝手にレビュー

新堀ギターメインコンサート20179月10日(日)
 新堀ギターの今年のメインコンサートが9月10日(日)横浜みなとみらいホール(大)で催されました。今年は60周年記念コンサートということで、新堀ギターの十八番(おはこ)とも言えるような曲を並べたプログラムでした。
 かつてはGO(グランドオーケストラ)に参加してステージ上にもおったコジューローですが、今は客席で鑑賞させてもらっています。このところコンサートのレビュー記事は書いていなかったのですが、今回は久しぶりにコジューローの勝手レビューを書こうと思います。

 14:00開演。コジューローは10分前くらいにホールに入りました。コジューローの座席は2階席の一番後ろで、左右は中ほどでした。ステージからはちょっと遠い感じですが、音はバランスよく聴こえる位置です。今回はオペラクラスを持参したので、演奏者の表情も見ることが出来ると思います。すぐ前のおじさんの頭がちょっと気になるところですが、まあそれは仕方がありません。
 定刻、演奏者がステージに入場し、演奏が始まりました。では、曲毎の感想を述べて行きます。
 プログラムは以下です。小さい字はクリックすると大きく見ることができます。

新堀メインコン2017プログラム


1.「フィガロの結婚」序曲・・・W.A.モーツァルト(寺田和之編)
 オープニング。寺田先生のスカッとした指揮で始りました。この曲、Nオケの初演は2008年で、その時はフルートのみを加えた編成でしたが、今回はそれにオーボエとホルン(ウインドシンセサイザー)を加えた2013年度版での演奏です。
 オープニングにふさわしい曲ですが、コジューローは前のおじさんの頭が気になって集中できませんでした。オペラグラスの視野に突然巨大な山のような頭が侵入してくるので、「あ〜もう!」って感じでした。(まあコンサートが進むうちに次第に慣れてきましたが・・)
 寺田先生の指揮は相変わらず鋭いですね。オケの緊張感も伝わってきます。

2.幸せのガボット・・・G.F.ヘンデル(新堀寛己編)
 新堀ギターの定番曲でN校の校歌にもなっている曲です。NオケAグループの演奏は久しぶりに聴きました。柴山先生のゆったりとした指揮のもと、素晴らしい演奏で感動しました。アルトチェンバロギターの音が非常に美しく響いていました。コジューロー的には、この日の演奏で一番良かったと感じました。

3.フルート協奏曲第1番ト長調K.313より第1楽章
                       ・・・W.A.モーツァルト(NE編)
 フルート綺麗。越部先生、以前に比べて落ち着いたと言うか、貫録が着いたと言うか、イイネ
 やっぱりフルートとギターアンサンブルは相性抜群です。

4.お前のカーネーションをおくれよ
                  ・・・スペイン学生歌(橋本通範〜女四編)
 速 若いトゥインクルの演奏ですから元気があって良いのかも知れませんが、いくらなんでも速すぎでしょう。この曲(歌)はスペイン人なら誰でも知っている曲(歌)です。日本で「さくらさくら」を誰でも知っているのと同じくらいだそうで、コジューローは岡山ギターオーケストラと一緒にスペインに行った時それを知りました。スペインの曲ということで、コジューロー達はこの曲をあちらで演奏しました。リハーサルの時、あちらの方に「こういう風に演奏するとお客さんがきっと歌い出すよ。」とアドバイスされ、そのように演奏してその通りお客さんが歌い出すステージもありました。それまで新堀ギターで聴いていたよりもややゆっくりテンポで、歌(メロディー)も伸びやかな調子で誰もが親しめる歌です。トゥインクルの演奏はテンポが速すぎて、この曲のイメージとは全く違うものになっています。テクニックは認めますが、これでは音楽ではなく曲芸ですね。でも演奏が終わった時の拍手は大変大きく、コジューロー的には「違うなぁ〜」と思ってしまいました。
 「クラビレートス、クラビレートス、クラビレートス デ コラソーン♪」と口ずさむことが出来ない・・・残念です。

5.きらきら星変奏曲K.265・・・W.A.モーツァルト(黒田康子編)
 チェンバロギターアンサンブルの選曲はこの曲でした。コジューロー的には「イタリア協奏曲」が聴きたかったなぁ・・・。真っ白に輝く衣装がステキです。ホールがチェンバロギターの響きに良く合っています。ただプライムチェンバロギターの音がちょっと汚く感じました。ロゼッタのないチェンバロギターでしたから、ロゼッタ付の楽器を使えばもっと綺麗なサウンドになるんじゃないかなと思いました。そういえば、ソプラノ型のアルトチェンバロギターも今回ありませんでした。曲の性質上、音をこもらせたくなかったのかも知れませんが、ベストミックスをもう一押し探求して欲しかったなと思います。

6.翼・・・百瀬賢午
 アルトチェンバロギターの音量がせつない。このバランスは狙って作ったものなのか?
 黒衣装が全体を暗く感じさせています。カラスの翼?ではないと思うのですが・・・う〜ん。感動的な良い曲なんですけど、視覚的には暗くせつない感じを受けてしまいます。明るく大空へはばたくイメージの曲なんじゃないかなと思うんですけどねぇ。

7.エレキギターコンチェルト「ゴールドラッシュ」・・・百瀬賢午
 久しぶりに聴きました。最初に聴いた時はオーケストラバージョンではなかったと記憶しています。エレキギターのダブルソロは同じだけれど、少人数でパーッカッションはジャンベだったと思います。ジャンベの音が小気味よくて感動的でした。オケバージョンではジャンベはありませんが、スケールがさらに大きくなっています。エレキギターとギタオケの音量バランスが難しいですね。エレキギターの爆音が魅力の一つですが、でかすぎるとオケがぶっ飛んでしまいますので、ギリギリのバランスをとった演奏だったと思います。
 前半の最後にふさわしい曲でした。

 ここで15分間の休憩。コジューローは何時になく2Fのロビーに出て、外の景色を眺めながら、しばし身体を伸ばしました。

8.ギター協奏曲ニ長調RV.93第一楽章
                    ・・・A.ヴィヴァルディ(新堀寛己編)
 後半の最初は小山清先生指揮によるこの曲。新堀ギターでは「ニ長調のコンチェルト」と呼ばれる定番曲です。ソリストは新堀ギターから独立して日本各地で活躍されている先生方です。オケの人数も増えて迫力が増しました。小山先生は独立後は滋賀の音楽院で指導されていますが、プロのギタオケを振るのは久しぶりなのではないかと思います。それでもこの統率力、見事な指揮を披露しました。久々に圧巻の新堀サウンドを聴いた感じがしました。

9.NRM「長篠」・・・いしづかまさとし
 最高に良かった この曲は本当に石塚先生の傑作ですね。短い曲の中に「長篠の戦い」のドラマが満載です。指揮者(石塚先生)とコンマスの陣羽織が、ちょっとユーモラスだったけど、感動しました。

10.ロック・オブ・モーツァルト・・・畑中雄大
 パワー全開。気持ちいいネ〜。でも、演奏者の首がちょっと心配・・・鞭打ち症にならないように気を付けて下さいネ。今回の演奏会でダンロクの代表曲としてこれを選んだのは正解と思います。

11.愛しのクリスティーヌ〜愛のコンチェルト
              ・・・P.セネビル&O.トゥッサン(小林秀明編)
 涙が出る程美しいです。これぞ新堀サウンドの原点でしょう。ギターを弾くならこの音(セゴビアトーンと呼ばれています。)を目指さないと・・・っていうお手本です。いつまでたっても色あせない演奏。音楽って本当に素晴らしいですね。

12.喜歌劇「こうもり」序曲Op.367
            ・・・J.シュトラウス鏡ぁ壁汗ジ午、新堀寛己編)
 新堀先生の指揮による新堀ギターグランドオーケストラの演奏です。御年83歳とは思えない若々しい指揮ぶりで素晴らしい演奏でした。この曲は2007年にウィーン学友教会ホール(黄金ホール)で演奏しています。(その時はコジューローも参加しました。)グランドオーケストラ(通称GO)はプロ奏者のみならずアマチュア奏者も一部加わっていることもあってか、時として演奏がピシッと揃わないことも多々あります。まあ撥弦楽器のギターは揃えるのが超難しくて、新堀サウンドは奇跡のようなオーケストラなのですが、この日の演奏は見事に揃った素晴らしい演奏でした。
 GOではシュトラウスの曲を沢山演奏して来ましたが、コジューロー的には「こうもり」が一番好きです。新堀先生はお歳でもう新しい曲は振れないとの噂があります。でも「こうもり」は先生もお好きな曲なのではないでしょうか。いつまでも名演を聴かせて頂きたいですね。

13.W.M.(ワム)80(「ワンダフルモーニング」のテーマによるピアノコンチェルト)・・・大宮哲
 新堀先生の作曲した「ワンダフルモーニング」を基にピアノ科の大宮先生が作ったギターオーケストラらをバックにしたピアノコンチェルトです。ピアノソロの古賀先生は長年小田原教室でピアノを教えている関係もあって、コジューローにとって割と身近な先生です。演奏力抜群で古賀先生のコンサートにはファンとして何度も伺っています。ピアノコンチェルトと言いながら、ギター重奏団のトゥインクルもピアノと並んでソリストの位置に着いています。さあどんな曲なのか?演奏が始まりました。
 冒頭の美しいピアノソロから始まり、トゥインクルとオーケストラが加わって徐々に盛り上がり、「ワンダフルモーニング」本来のマーチへと入って行くという構成でした。「ワンダフルモーニング」は新堀先生が作った曲の中ではコジューローは一番と思っています。まあ単純で分かりやすい曲ですが、良い曲と言うのは得てしてそういうものなのかも知れません。作曲者の大宮先生も解説(プログラム中)の中でそのようなことをおっしゃっています。聴きながら、この曲をプログラムのラストに持ってきたら、アンコールは何を演奏するんだろう?と考えてしまいました。

 で、アンコール演奏はありませんでした。やっぱりネ。かつてはアンコール3曲が当たり前のようなこのコンサートでしたが、最後に新堀先生が振る以上、今後もアンコールはなしになる公算が大きいのかも知れません。
 2Fロビーでアンケートをチャッチャと書いて、1Fロビーで見送りの演奏者の一人にそれを渡して、会場を出ました。
 近年の新堀ギターメインコンサートの中ではピカイチの演奏会だったと思います。

 では、これにて。


この記事へのコメント

1. Posted by 瀬戸輝一   2017年09月17日 18:46
お久しぶりです^^
メインコン行ったんですね。
ここ数年、NE公演やキャンドルコンサートは足を運んでるんですが、メインコンはお腹いっぱいというか・・・なんとなく敬遠してます。
でも、このブログを読んだらたまには聴きに行ってもいいかな?と思いました。
つばさや小田原合奏団の活動も頑張ってくださいね!
2. Posted by コジューロー   2017年09月18日 10:47
> 瀬戸輝一様
コメントありがとうございます。
また、いつも拙いコジューローのブログをお読みいただき、誠にありがとうございます。
コジューローもメインコンは半分付き合いでという感じもあるのですが、今回は本当に良い演奏ばかりでしたよ。目新しい曲はありませんでしたが、やっぱり新堀サウンドはいいなぁ、と感じさせて頂きました。
コジューローも自分の出来る範囲で頑張って行きたいと思います。


3. Posted by 石塚政俊   2017年09月19日 11:16
好評価ありがとうございます。
うれしいです。
4. Posted by コジューロー   2017年09月20日 10:33
>石塚政俊様
コメントありがとうございます。
このコンサートを観に行った方で「長篠」が良かったという人は多いのではないかなと思います。コジューローの周りにも何人か居ました。
本当に感動しました。ありがとうございます。

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